次の方法で共有


LIB タスク

Note

このタスクは、C++ ビルド システムを使用している場合にのみ使用できます。

Microsoft 32-Bit Library Manager ツール (lib.exe) をラップします。 Library Manager は、COFF (Common Object File Format) オブジェクト ファイルのライブラリを作成および管理します。 また、エクスポートした定義を参照するためのエクスポート ファイルやインポート ライブラリも作成できます。 詳細については、「LIB リファレンス」と「LIB の実行」を参照してください。

パラメーター

LIB タスクのパラメーターの説明を次の表に示します。 タスク パラメーターの大部分は、コマンド ライン オプションに対応します。

パラメーター 説明
AdditionalDependencies 省略可能な String[] 型のパラメーターです。

コマンド ラインに追加する項目を指定します。
AdditionalLibraryDirectories 省略可能な String[] 型のパラメーターです。

環境ライブラリ パスをオーバーライドします。 ディレクトリ名を指定します。

詳細については、「/LIBPATH (追加ライブラリのパス)」を参照してください。
AdditionalOptions 省略可能な String 型のパラメーターです。

コマンド ラインで指定する lib.exe オプションのリストです。 例: /<option1> /<option2> /<option#>。 他の LIB タスク パラメーターでは表されない lib.exe オプションを指定する場合は、このパラメーターを使用します。

詳細については、「LIB の実行」を参照してください。
DisplayLibrary 省略可能な String 型のパラメーターです。

出力ライブラリに関する情報を表示します。 情報をファイルにリダイレクトするために、ファイル名を指定します。 情報をコンソールにリダイレクトするには、"CON" を指定するか、何も指定しません。

このパラメーターは、lib.exe/LIST オプションに対応しています。
ErrorReporting 省略可能な String 型のパラメーターです。

lib.exe が実行時に失敗した場合に、内部エラーの情報を Microsoft に送信する方法を指定します。

次のいずれかの値を指定します。各値はコマンド ライン オプションに対応しています。

- NoErrorReport - /ERRORREPORT:NONE
- PromptImmediately - /ERRORREPORT:PROMPT
- QueueForNextLogin - /ERRORREPORT:QUEUE
- SendErrorReport - /ERRORREPORT:SEND

詳細については、「LIB の実行」で /ERRORREPORT コマンド ライン オプションを参照してください。
ExportNamedFunctions 省略可能な String[] 型のパラメーターです。

エクスポートする 1 つ以上の関数を指定します。

このパラメーターは、lib.exe/EXPORT: オプションに対応しています。
ForceSymbolReferences 省略可能な String 型のパラメーターです。

指定したシンボルへの参照を含めるように lib.exe に強制します。

このパラメーターは、lib.exe/INCLUDE: オプションに対応しています。
IgnoreAllDefaultLibraries 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合は、lib.exe が外部参照を解決するときに検索するライブラリの一覧から、すべての既定のライブラリを削除します。

このパラメーターは、lib.exe のパラメーターなしの形式の /NODEFAULTLIB オプションに対応しています。
IgnoreSpecificDefaultLibraries 省略可能な String[] 型のパラメーターです。

lib.exe が外部参照を解決するときに検索するライブラリの一覧から、指定されたライブラリを削除します。

このパラメーターは、lib.exelibrary 引数をとる /NODEFAULTLIB オプションに対応しています。
LinkLibraryDependencies 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合は、プロジェクト依存関係からのライブラリ出力を自動的にリンクすることを指定します。
LinkTimeCodeGeneration 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合は、リンク時のコード生成を指定します。

このパラメーターは、lib.exe/LCTG オプションに対応しています。
MinimumRequiredVersion 省略可能な String 型のパラメーターです。

サブシステムの最低限必要なバージョンを指定します。 0 ~ 65535 の範囲で、コンマ区切りの 10 進数のリストを指定します。
ModuleDefinitionFile 省略可能な String 型のパラメーターです。

モジュール定義ファイル (.def) の名前を指定します。

このパラメーターは、lib.exefilename 引数をとる /DEF オプションに対応しています。
Name 省略可能な String 型のパラメーターです。

インポート ライブラリの作成時に、インポート ライブラリの対象となる DLL の名前を指定します。

このパラメーターは、lib.exefilename 引数をとる /NAME オプションに対応しています。
OutputFile 省略可能な String 型のパラメーターです。

lib.exe によって作成されるプログラムの既定の名前と場所がオーバーライドされます。

このパラメーターは、lib.exefilename 引数をとる /OUT オプションに対応しています。
RemoveObjects 省略可能な String[] 型のパラメーターです。

指定した object を出力ライブラリから除外します。 lib.exe は、(オブジェクト ファイルおよびライブラリ内のオブジェクトを含めて) すべてのオブジェクトを組み合わせて出力ライブラリを作成してから、このオプションで指定されたオブジェクトを削除します。

このパラメーターは、lib.exemembername 引数をとる /REMOVE オプションに対応しています。
Sources 必須の ITaskItem[] 型のパラメーターです。

スペースで区切られたソース ファイルのリストを指定します。
SubSystem 省略可能な String 型のパラメーターです。

実行可能ファイルの環境を指定します。 サブシステムの選択によって、エントリ ポイント シンボルまたはエントリ ポイント関数が決まります。

次のいずれかの値を指定します。各値はコマンド ライン オプションに対応しています。

- コンソール - /SUBSYSTEM:CONSOLE
- Windows - /SUBSYSTEM:WINDOWS
- ネイティブ - /SUBSYSTEM:NATIVE
- EFI アプリケーション - /SUBSYSTEM:EFI_APPLICATION
- EFI ブート サービス ドライバー - /SUBSYSTEM:EFI_BOOT_SERVICE_DRIVER
- EFI ROM - /SUBSYSTEM:EFI_ROM
- EFI ランタイム - /SUBSYSTEM:EFI_RUNTIME_DRIVER
- WindowsCE - /SUBSYSTEM:WINDOWSCE
- POSIX - /SUBSYSTEM:POSIX

詳細については、「/SUBSYSTEM (サブシステムの指定)」を参照してください。
SuppressStartupBanner 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合、タスクの開始時に著作権およびバージョン番号のメッセージが表示されないようにします。

詳細については、「LIB の実行」で /NOLOGO オプションを参照してください。
TargetMachine 省略可能な String 型のパラメーターです。

プログラムまたは DLL のターゲット プラットフォームを指定します。

次のいずれかの値を指定します。各値はコマンド ライン オプションに対応しています。

- MachineARM - /MACHINE:ARM
- MachineEBC - /MACHINE:EBC
- MachineIA64 - /MACHINE:IA64
- MachineMIPS - /MACHINE:MIPS
- MachineMIPS16 - /MACHINE:MIPS16
- MachineMIPSFPU -/MACHINE:MIPSFPU
- MachineMIPSFPU16 - /MACHINE:MIPSFPU16
- MachineSH4 - /MACHINE:SH4
- MachineTHUMB - /MACHINE:THUMB
- MachineX64 - /MACHINE:X64
- MachineX86 - /MACHINE:X86

詳細については、「/MACHINE (ターゲット プラットフォームの指定)」を参照してください。
TrackerLogDirectory 省略可能な String 型のパラメーターです。

トラッカー ログのディレクトリを指定します。
TreatLibWarningAsErrors 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合、lib.exe によって警告が生成されると、LIB タスクは出力ファイルを生成しません。 falseの場合は、出力ファイルが生成されます。

詳細については、「LIB の実行」で /WX オプションを参照してください。
UseUnicodeResponseFiles 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合は、ライブラリアンが起動されるときに、プロジェクト システムが UNICODE 応答ファイルを生成するようにします。 プロジェクト内のファイルが UNICODE パスを持っている場合は、true を指定します。
Verbose 省略可能な Boolean 型のパラメーターです。

true の場合は、セッションの進行状況の詳細を表示します。これには、追加される .obj ファイルの名前も含まれます。 情報は標準出力に送信され、ファイルにリダイレクトすることもできます。

詳細については、「LIB の実行」で /VERBOSE オプションを参照してください。

関連項目