次の方法で共有

DNSSuffixSearchOrder

  • [アーティクル]

DNSSuffixSearchOrder は、名前解決のためのサフィックス検索順序を指定します。

DNS クライアントでは、DNS ドメイン サフィックス検索一覧を構成して、DNS 検索機能を拡張したり、変更したりできます。 一覧にサフィックスを追加することによって、指定した複数の DNS ドメイン内で、短い修飾されていないコンピューター名を検索できます。 DNS クエリが失敗した場合、DNS クライアント サービスではこの一覧を使用して別の名前サフィックスを元の名前に付加し、これらの代替の完全修飾ドメイン名で DNS サーバーに対して DNS クエリを繰り返すことができます。

サフィックス検索一覧が空であるかまたは指定されていない場合は、コンピューターのプライマリ DNS サフィックスが短い非修飾名に付加され、得られた完全修飾ドメイン名を DNS クエリを使用して解決します。 このクエリが失敗すると、コンピューターは、ネットワーク接続に対して構成されている接続固有の DNS サフィックスを付加して、代替の完全修飾ドメイン名に対するクエリをさらに試行できます。

DNS クライアントの無人セットアップを実行する場合、検索する DNS クライアントのサフィックスの一覧と、使用する DNS サーバーの一覧を構成できます。

ただし、特定の順序で項目が適用されることは保証されていません。

DNS サーバーが正しい順序になるようにするには、DNSServerSearchOrder のキーと DNSSuffixSearchOrder のキーを使用して、各 DNS サーバーの検索順序を指定します。 たとえば、 にします。

   <DNSServerSearchOrder>
      <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="2">2001:4898:28:4:213:20ff:fe16:3e96</IpAddress>
      <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="3">172.16.1.12</IpAddress>
      <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="1">192.168.1.1</IpAddress>
   </DNSServerSearchOrder>

また、DNSSuffixSearchOrder 要素の下のキー設定を使用して、サフィックスが特定の順序で検索されるようにすることもできます。 たとえば、 にします。

   <DNSSuffixSearchOrder>
      <DomainName wcm:action="add" wcm:keyValue="2">fabrikam.com</DomainName>
      <DomainName wcm:action="add" wcm:keyValue="3">server2.fabrikam.com</DomainName>
      <DomainName wcm:action="add" wcm:keyValue="1">server1.fabrikam.com</DomainName>
      </DNSSuffixSearchOrder>

これらの両方の例では、DNSServerSearchOrder のキーと DNSSuffixSearchOrder のキーの値は、DNS サーバーの検索順序を示しています。 この例では、サーバーの検索順序の一覧は次のとおりです。

  1. 192.168.1.1
  2. 2001:4898:28:4:213:20ff:fe16:3e96
  3. 172.16.1.12

サフィックスの検索順序は次のとおりです。

  1. server1.fabrikam.com
  2. fabrikam.com
  3. server2.fabrikam.com

DNSServerSearchOrder のキーと DNSSuffixSearchOrder のキー の値は一意である必要があり、任意の英数字に設定できます。 値が数値 (数字のみが含まれている) 場合、DNSServerSearchOrder 内の IpAddress の一覧の順序付けにそれらが適用されます。

子要素

設定 説明
DomainName ドメイン名を指定します。

[親階層]

Microsoft-Windows-DNS-Client | DNSSuffixSearchOrder

有効な構成パス

specialize

適用対象

このコンポーネントでサポートされている Windows のエディションとアーキテクチャの一覧については、「Microsoft-Windows-DNS-Client」を参照してください。

XML の例

次の XML 出力は、Fabrikam の DNS ドメイン構成を示しています。

   <DNSDomain>fabrikam.com</DNSDomain>
   <DNSSuffixSearchOrder>
      <DomainName wcm:action="add" wcm:keyValue="1">server1.fabrikam.com</DomainName>
      <DomainName wcm:action="add" wcm:keyValue="2">fabrikam.com</DomainName>
   </DNSSuffixSearchOrder>
   <UseDomainNameDevolution>true</UseDomainNameDevolution>
   <Interfaces>
      <Interface wcm:action="add">
         <Identifier>Local Area Connection</Identifier>
         <DNSDomain>fabrikam.com</DNSDomain>
         <DNSServerSearchOrder>
            <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="1">192.168.1.1</IpAddress>
            <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="2">192.168.1.2</IpAddress>
         </DNSServerSearchOrder>
         <EnableAdapterDomainNameRegistration>true</EnableAdapterDomainNameRegistration>
         <DisableDynamicUpdate>false</DisableDynamicUpdate>
      </Interface>
      <Interface wcm:action="add">
         <Identifier>Local Area Connection 2</Identifier>
         <DNSDomain>fabrikam.com</DNSDomain>
         <DNSServerSearchOrder>
            <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="1">192.168.1.1</IpAddress>
            <IpAddress wcm:action="add" wcm:keyValue="2">2001:4898:28:4:213:20ff:fe16:3e96</IpAddress>
         </DNSServerSearchOrder>
         <EnableAdapterDomainNameRegistration>true</EnableAdapterDomainNameRegistration>
        <DisableDynamicUpdate>false</DisableDynamicUpdate>
      </Interface>
   </Interfaces>

Microsoft-Windows-DNS-Client