新しいハードウェア申請を作成する

[アーティクル]
03/19/2024

パートナーセンターのハードウェアダッシュボードを使用すると、Windows でテストされたドライバーを認定のために申請できます。この記事では、パートナーセンターハードウェアダッシュボード内で新しいハードウェア申請を作成する方法について説明します。

ダッシュボードへのすべてのハードウェア申請は、申請に手動レビューが必要かどうかに応じて 5 営業日以内に処理されます。申請のテストが失敗した場合、申請に有効なフィルターが適用されていない場合、または社内のビジネスポリシーによって要求されている場合は、手動によるレビューが必要になることがあります。

Note

パフォーマンスに影響を与えずに Windows 10 の安全性を高めるために、すべてのバイナリが埋め込み署名を受け取るようになりました。これは、Windows 10 の申請だけでなく、認定のすべての申請に適用されます。

前提条件

ご自身のダッシュボードアカウントが Windows ハードウェア開発者プログラムに登録されていることを確認してください。登録方法については Windows ハードウェア開発者プログラムに登録する方法に関するページをご覧ください。

下の表を使用して、提出のために作成する必要がある署名済みファイルを確認してください。

オペレーティングシステム	必要な署名済みファイルの種類	ガイダンス
Windows 11、Windows 10、および Windows Server 2016 以降のバージョンの Windows Server	Windows Hardware Lab Kit .hlk ファイル	互換性のあるシステムに基づいて、HLK の正しいバージョンを見つけてダウンロードします。その後すべての HLK テスト結果を 1 つのダッシュボード申請にマージできます。注: Windows 10 バージョン 22H2 リリースでは、Windows ハードウェア互換性プログラム (WHCP) の更新プログラムは提供されません。また、Windows 10 バージョン 2004 と同じガイドラインに従います。詳細については Windows 10 バージョン 22H2 の WHCP ガイダンスに関する記事を参照してください。
Windows 8/8.1 以前	Windows ハードウェア認定キット .hckx ファイル	.hckx ファイルを作成してデジタル署名する方法については Windows HLK の概要に関するガイドを参照してください。
Windows Server 2008 以前	WLK ハードウェア申請パッケージ .cab ファイル	WLK 申請パッケージを作成する方法については、「新しい WLK ハードウェア申請の作成」を参照してください。

新しいハードウェアを申請する

パートナーセンターハードウェアダッシュボードに移動し、ご自身の資格情報を使用してサインインします。
[Submit new hardware]\(新しいハードウェアの申請\) を選択します。
[Packages and signing properties]\(パッケージと署名のプロパティ\) セクション内で、ドライバー申請の製品名を入力します。この名前は、ドライバーの申請を検索して整理するために使用できます。

Note

別の会社とドライバーを共有する場合、この名前が表示されます。
提出する .hlkx/.hckx ファイルをドラッグまたは参照します。 WLK ハードウェアを申請する場合は .cab ファイルを提出する必要があります。 WLK .cab ファイル申請を作成する方法については、「WLK ハードウェア申請パッケージの作成」を参照してください。
リリース前にドライバーをテストする場合は [Perform test-signing] (テスト署名を実行する) を選びます。テスト署名されたドライバーは、一般リリース用に署名されたドライバーとほぼ同じですが、HLK テストが不要です。これらも Windows Update を通じて配布されず、ハードウェア申請サイトからダウンロードできます。これらはテストコンピューターにのみインストールできます。ドライバーパッケージのテスト署名の詳細については WHQL テスト署名プログラムおよびドライバーパッケージにテスト署名する方法を参照してください。
表示されたその他のアンケートを完了します。 Windows Server 認定のために申請された製品の種類に必要なアンケートが、ポータルによって表示されます。
[署名を要求します] で、ドライバーに必要なオペレーティングシステム署名 (適用可能な下位レベルのオペレーティングシステムを含む) を選択できます。利用可能な認定資格は、ドライバー提出パッケージによって異なるため、一覧に証明書が表示されない場合があります。

Note

単一のアーキテクチャを対象としたドライバーパッケージに署名する場合は、対象となるアーキテクチャのログのみを含めてください。たとえば、x64 のみに署名するには、x64 ログのみを送信します。

認定セクションで、次の情報を入力します。

フィールド	説明
Device type (デバイスの種類)	デバイスが以下であることを示します。内部コンポーネント (デバイスがシステムの一部であり、PC 内で接続されている場合) 外部コンポーネント (デバイスが PC に接続されている外部デバイス (周辺機器) である場合) 両方 (デバイスを内部的 (PC 内) にも外部的 (周辺機器) にも接続できる場合)
デバイスメタデータカテゴリ	デバイスカテゴリに基づいて、既定のアイコンの一覧からデバイスのアイコンを選択します。これにより、デバイスとプリンターに表示されるアイコンが決まります。デバイスが表示されないようにするには、"内部デバイス" を選択します。 Windows Device Stage による優れたエクスペリエンスの実現について詳しくは、「デバイスメタデータエクスペリエンスを作成する」を参照してください。
デバイスメタデータモデル ID	これらの GUID は、レガシ Sysdev ダッシュボードへのデバイスメタデータの送信を検証するために使用されます。指定した場合は、デバイスメタデータパッケージ内のモデル ID と一致する必要があります。
発表日	製品を Windows Server カタログ、Windows 認定製品リスト、およびユニバーサルドライバーリストに掲載する日付を入力します。
マーケティング名	申請のマーケティング名を入力します。マーケティング名を使用すると、製品のエイリアスを指定できます。名前はいくつでも指定できます。

Screenshot that shows the certification section.

重要

設定されている発表日を必ず確認してください。発表日を過ぎると、新しい名前を追加できなくなります。

ページの下部にある [送信] を選択します。
配布セクションは、ドライバーを Windows Update に発行するために使用します。配布セクションの使用方法については出荷ラベルを使用してドライバー配布を管理するを参照してください。
ページ上部の進行状況トラッカーを使用して、送信の進行状況を監視できます。すべての手順で緑色のチェックが表示されたら、提出が完了し、組織はダッシュボードヘッダーに通知を受け取ります。
結果を確認します。提出に失敗した場合は、必要な変更を加え、再送信します。

申請エラーのトラブルシューティング

ファイル欠落エラー

エラーメッセージは次のいずれかです。

キャビネットのルートにファイルがあります。
ドライバーディレクトリ: XYZ 内に .inf ファイルが見つかりません。

このエラーは、ファイル構造が正しく.cabされていないことが原因で発生します。 .CAB の構造は、.CAB ファイルのサブフォルダーではなく、ルートフォルダーにドライバーファイルを配置して作成されています。ドライバー署名申請に適した .CAB ファイルを作成する方法については、「構成証明署名 Windows 10+ ドライバー」を参照してください。

Zip64 エラー

エラーメッセージは次のとおりです。

ファイルによって Zip64 (4 gb + ファイルサイズ) が使用されています

このエラーは、アップロードされたアーカイブのファイルの種類が.zipの代わりに .zip64 である場合に発生します。これは、大きなファイルサイズが原因で発生します。このエラーを解決するには、次の手順を使用して申請を再パッケージ化します。

現在の .hckx/hlkx ファイルの名前を.zipに変更します。
フォルダーを展開します.
フォルダーを開きます。
すべての項目を選択し、長押し (または右クリック) して [Send to Compressed zip folder]\(圧縮された zip フォルダーへ送信\) を選択します。
新しい.zip フォルダーの名前を .hckx/.hlkx に変更します。
新しい .hckx/.hlkx ファイルをアップロードします。