PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE 構造体は、デバイス内のコンポーネントの Fx 電源状態の属性を指定します。
構文
typedef struct _PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE {
ULONGLONG TransitionLatency;
ULONGLONG ResidencyRequirement;
ULONG NominalPower;
} PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE, *PPO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE;
メンバーズ
TransitionLatency
遷移の待機時間。 この待機時間は、コンポーネントがこの Fx 状態から F0 状態に戻るために必要な時間 (100 ナノ秒単位) です。 F0 状態の属性を指定する PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE 構造体の場合は、このメンバーを 0 に設定します。
ResidencyRequirement
常駐要件。 常駐要件は、コンポーネントがこの Fx 状態に移行する価値のあるように、この Fx 状態で費やす必要がある最小時間 (100 ナノ秒単位) です。 PoFx は、コンポーネントが少なくとも ResidencyRequirement で指定された時間の間、この状態のままである可能性が高い場合を除き、コンポーネントを Fx 状態に切り替えないように、ヒントとしてこのメンバー値使用します。 F0 状態の属性を記述する PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE 構造体の場合は、このメンバーを 0 に設定します。
NominalPower
この Fx 状態でコンポーネントが消費する電力 (マイクロワット単位)。 このメンバーを PO_FX_UNKNOWN_POWER に設定して、PoFx がコンポーネントがアイドル状態のときに切り替える電源状態を評価するときに、この Fx 状態でコンポーネントの内部電力消費量を無視する (無視できるものとして扱う) ことを示します。
備考
PO_FX_COMPONENT 構造体には、PO_FX_COMPONENT_IDLE_STATE 構造体の配列へのポインターが含まれています。 各配列要素は、Fx 状態の属性を指定します。 要素 0 は F0 を表し、要素 1 は F1 を表し、次に説明します。
ドライバーが PoFx にデバイスを登録すると、ドライバーは PO_FX_COMPONENT 構造体の配列を提供します。 各配列要素は、デバイス内のコンポーネントの電源属性を記述します。
電源管理フレームワーク (PoFx) がアイドル状態を選択できなくなる可能性があるため、TransitionLatency と ResidencyRequirement を PO_FX_UNKNOWN_TIME に設定しないでください。
必要条件
要件 | 価値 |
---|---|
サポートされる最小クライアント | Windows 8 以降でサポートされています。 |
ヘッダー | wdm.h (Wudfwdm.h を含む) |