WDK を使った Arm64 ドライバーのビルド

Windows 10 は、Arm64 プロセッサを搭載したコンピューターで実行できます。 ただし、Arm 版 Windows 10 では、x86 カーネル モード ドライバーまたは UMDF ドライバーのエミュレーションがサポートされないため、以下の手順に従って、これらのドライバーを Arm64 に再コンパイルする必要があります。

段取り

  1. Visual Studio 2017 または 2019 をダウンロードする。 バージョン 15.9 以上が必要です。

  2. Windows のスタート メニューで、「Visual Studio インストーラー」と入力します。 次に、[ワークロード] タブで、[C++ によるデスクトップ開発] を選択します。
    Selecting Desktop development with C++ from Windows options on Workloads tile.

  3. [個別のコンポーネント] タブで、次のオプションを選択します。

    • MSVC v142 - VS 2019 C++ ARM ビルド ツール (最新)
    • MSVC v142 - VS 2019 C++ ARM64 ビルド ツール (最新)
    • 最新 v142 ビルド ツールの C++ ATL (ARM)
    • 最新 v142 ビルド ツールの C++ ATL (ARM64)
    • 最新 v142 ビルド ツールの C++ MFC (ARM)
    • 最新 v142 ビルド ツールの C++ MFC (ARM64)
  4. Visual Studio をインストールして再起動します。

  5. Windows SDKをダウンロードします。 SDK バージョン 16299 (Windows 10 バージョン 1709) 以降があることを確認します。

  6. WDK をダウンロードします。 WDK バージョン 16299 以降を使用していることを確認してください。

WDK を使った Arm64 ドライバーのビルド

  1. Visual Studio で、ドライバー ソリューションを開きます。 独自のものを使用することも、Windows-driver-samples リポジトリにあるものを使用することもできます。

  2. ソリューションのプラットフォームを選んでから、[構成マネージャー] を選びます。
    Selecting configuration manager from second dropdown on top toolbar.

  3. [アクティブ ソリューション プラットフォーム] で、[新規] を選択します。
    Selecting New under Active Solution Platform dropdown.

  4. [新しいプラットフォームを入力または選択してください] で、[Arm64] を選択します。 Win32 から設定をコピーします。 [OK][閉じる] の順に選びます。
    Selecting Arm64 build target from toolbar-level dropdown.

  5. 対象プラットフォームとして [Arm64] を選択し、リビルドを行います。

参照