コンピューターの手動ドライバー展開の準備

ドライバーは自動的に展開することも、手動で展開することもできます。 どちらの場合も、まずターゲット コンピューターを準備する必要があります。 ここでは、ドライバーを手動で展開する場合にターゲット コンピューターを準備する方法について説明します。

ドライバーをインストールしてテストするときは、通常はドライバー パッケージを展開してビルドするコンピューターとは別のコンピューターを使います。 ドライバーをビルドするコンピューターをホスト コンピューター、ドライバーをインストールしてテストするコンピューターをターゲット コンピューターまたはテスト コンピューターと呼びます。 ドライバー パッケージをターゲット コンピューターに移動し、ドライバーをインストールするプロセスをドライバーの展開と呼びます。

  1. ターゲット コンピューターで、管理者としてコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。 「bcdedit /set TESTSIGNING ON」と入力します。 ターゲット コンピューターを再起動します。
  2. ターゲット コンピューター上のフォルダー (例: c:\Tools) に、DevCon ツールをコピーします。 DevCon ツールは、Windows Driver Kit (WDK) に含まれています。 Tools ディレクトリにあります (例: C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64\devcon.exe)。
  3. ターゲット コンピューターにインストールできる証明書 (.cer) ファイルを作成または取得します。 たとえば、WDK サンプル ドライバーのいずれかをビルドすると、ビルド プロセスで証明書 (.cer) ファイルが作成されます。 証明書ファイルの場所は、指定した構成とプラットフォームによって異なります。 たとえば、構成が Win7 デバッグでプラットフォームが x64 の場合、証明書ファイルは C++\x64\Win7Debug 内のソリューション フォルダーにあります。
  4. ターゲット コンピューター上のフォルダー (例: c:\Certificates) に証明書ファイルをコピーします。
  5. ターゲット コンピューターで、証明書ファイルを長押し (または右クリック) し、 [インストール] を選びます。 インストール ウィザードを完了します。

WDK ドライバー サンプルのいずれかをビルドすると、ビルド プロセスでテスト署名証明書が作られます。 テスト署名証明書をインストールする必要があるのは 1 回だけです。 WDK ドライバー サンプルから証明書をインストールすると、証明書をもう一度インストールしなくても他のドライバー サンプルをインストールできます。