BCDEdit /emssettings

/emssettings オプションは、コンピューターのグローバル緊急管理サービス (EMS) 設定を設定します。 EMS を有効または無効にするには、/ems オプションを使用します。 /emssettings オプションは、ブート エントリに対して EMS を有効または無効にしません。

構文

    bcdedit /emssettings [ BIOS ] | [ EMSPORT: port | [EMSBAUDRATE: baudrate] ] 

Note

BCDEdit のオプションを設定する前に、コンピューターで BitLocker とセキュア ブートを無効にするか中断することが必要になる場合があります。

パラメーター

BIOS
システムが EMS 構成に BIOS 設定を使用することを指定します。 これは、BIOS によって提供される EMS サポートがあるシステムでのみ機能します。

EMSPORT:ポート
EMS ポートとして使用するシリアル ポートを指定します。 このパラメータは BIOS オプションでは指定しないでください。

EMSBAUDRATE:ボーレート
EMS に使用するシリアル ボー レートを指定します。 このコマンドは BIOS では指定しないでください。 ボーレートはオプションで、デフォルトは 9,600 bps です。

Comments

Windows のインストール後に EMS コンソール リダイレクトを適切に有効にするには、Windows はコンピューターが帯域外通信に使用するポートと伝送速度を認識する必要があります。 Windows は、EMS コンソールのリダイレクトにこれらと同じ設定を使用します。

BIOS ファームウェアと ACPI シリアル ポート コンソール リダイレクト (SPCR) テーブルを備えたコンピューターでは、Windows は SPCR テーブル内のエントリを読み取ることで、BIOS で確立された帯域外設定を見つけることができます。 これらのシステムでは、BIOS パラメータを使用して SPCR テーブルでポート設定を調べるように Windows に指示することも、emsport:port および emsbaudrate:baudrate パラメータを使用して SPCR テーブルの設定をオーバーライドすることもできます。

BIOS ファームウェアはあるが SPCR テーブルがないコンピューターでは、BCDEdit と /emssettings コマンドを使用して、emsport:port パラメーターを指定してポートを指定し、emsbaudrate:baudrate パラメーターを指定して送信速度を指定します。

すべてのシステムで、BCDEdit /ems コマンドを使用してブート エントリを指定し、ブート エントリがロードするオペレーティング システム上で EMS コンソール リダイレクトを有効にします。

このセクションで説明するブート パラメータにより、Windows のインストール後に EMS コンソールのリダイレクトが有効になります。

詳細な例については、「EMS リダイレクトを有効にするブート パラメーター」を参照してください。