MdlAfterReqCompletedWriteA ルール (kmdf)

MdlAfterReqCompletedWriteA ルールは、EvtIoWrite コールバック関数内で、I/O 要求の完了後に取得されたメモリ記述子リスト (MDL) オブジェクトにアクセスできないことを指定します。

デバイスの I/O に対するドライバーの EvtIoWrite コールバック関数内では、WdfRequestCompleteWdfRequestCompleteWithInformation、または WdfRequestCompleteWithPriorityBoost を I/O 要求で呼び出した後に、WdfRequestRetrieveInputWdmMdl メソッドを呼び出して取得した要求バッファーにはアクセスできません。

このルールでは、次の MDL アクセス関数が考慮されます。

WDF_MEMORY_DESCRIPTOR_INIT_MDLMmGetMdlByteCountMmGetSystemAddressForMdlSafeMmGetMdlVirtualAddressIoBuildPartialMdl (1 番目と 2 番目のパラメータ)KeFlushIoBuffersMmGetMdlPfnArrayMmGetMdlByteOffsetMmPrepareMdlForReuseWdfDmaTransactionInitialize

ドライバーモデル: KMDF

テスト方法

コンパイル時

静的ドライバー検証ツール を実行し、MdlAfterReqCompletedWriteA ルールを指定します。

コードの分析を実行するには、次の手順に従います。
  1. コードを準備します (ロール型宣言を使用します)。
  2. 静的ドライバー検証ツールを実行します。
  3. 結果を表示および分析します。

詳細については、 「静的ドライバー検証ツールを使用してドライバー の欠陥を見つける」を参照してください。

適用対象

WDF_MEMORY_DESCRIPTOR_INIT_MDLWdfDmaTransactionInitializeWdfRequestCompleteWdfRequestCompleteWithInformationWdfRequestCompleteWithPriorityBoostWdfRequestRetrieveOutputWdmMdlIoBuildPartialMdlKeFlushIoBuffersMmGetMdlByteCountMmGetMdlByteOffsetMmGetMdlPfnArrayMmGetMdlVirtualAddressMmGetSystemAddressForMdlSafeMmPrepareMdlForReuse