ファイル システム フィルター ドライバーについて

Windows のファイル システム フィルター ドライバー

ファイル システム フィルター ドライバーは、ファイル システムに価値を追加する、またはその動作を変更する、オプションのドライバーです。 これは、Windows エグゼクティブの一部として実行されるカーネルモード コンポーネントです。

ファイル システム フィルター ドライバーは、1 つ以上のファイル システムまたはファイル システム ボリュームの I/O 操作をフィルター処理できます。 ドライバーの性質に応じて、フィルター処理ログ観察変更、または防止のために使うことができます。 ファイル システム フィルター ドライバーの典型的な応用例としては、ウイルス対策ユーティリティ、暗号化プログラム、階層型ストレージ管理システムなどがあります。

Windows には、次の 2 つのファイル システム フィルター モデルがあります。

Note

フィルターの開発者は、レガシ ファイル システム フィルター ドライバーの代わりに、フィルター マネージャーのサポートを利用してファイル システム ミニフィルター ドライバーを開発する必要があります。 残りのレガシ フィルターをミニフィルター ドライバーに移植する方法については、「レガシ フィルター ドライバーの移植ガイドライン」を参照してください。

ファイル システム フィルター ドライバーとデバイス ドライバーの違い

デバイス ドライバーは、特定のハードウェア I/O デバイスを制御するソフトウェア コンポーネントです。 たとえば、DVD ストレージ ドライバーは DVD ドライブを制御します。

これに対し、ファイル システム フィルター ドライバーは、1 つまたは複数のファイル システムと連携してファイル I/O 操作を管理します。 記録される操作には次のようなものがあります。

  • ファイルとディレクトリの作成、開く、閉じる、列挙

  • ファイル、ディレクトリ、ボリュームに関する情報の取得と設定

  • ファイル データの読み書き

さらに、ファイル システム フィルター ドライバーは、キャッシュ、ロック、スパース ファイル、ディスク クォータ、圧縮、セキュリティ、回復性、再解析ポイント、ボリューム マウント ポイントなどのファイル システム固有の機能をサポートする必要があります。

ファイル システム フィルター ドライバーとデバイス ドライバーの類似点と相違点について詳しくは、次を参照してください。