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MakeCat を使ったカタログ ファイルの作成

MakeCat ツールを使用してカタログ ファイルを作成できます。

MakeCat ツールは、INF ファイルを使用してインストールされていないファイルのカタログ ファイルを作成する場合にのみ使用する必要があります。 INFファイルを使ってファイルをインストールする場合は、 Inf2Cat ツールを使用してカタログ ファイルを作成します。 Inf2Cat は、パッケージの INF ファイル内で参照されているドライバー パッケージ内のすべてのファイルを自動的に含めます。 Inf2Cat ツールの使用方法の詳細については、「Inf2Cat を使用してカタログ ファイルを作成する」を参照してください。

Note

 ブートスタート ドライバーであるカーネル モード バイナリの場合は、バイナリにも署名を埋め込む必要があります。 この手順の詳細については、「埋め込み署名を使用したドライバーのテスト署名」を参照してください。

カタログ ファイルを作成するには、まず、カタログ ヘッダー属性とファイル エントリを記述したカタログ定義ファイル (.cdf) を手動で作成する必要があります。 このファイルが作成されたら、MakeCat ツールを実行して、カタログ ファイルを作成できます。 MakeCat ツールは、.cdf ファイルを処理するときに次のことを行います。

  • .cdf ファイルにリストされている各ファイルの属性の一覧を確認します。

  • リストされている属性をカタログ ファイルに追加します。

  • リストされた各ファイルの暗号化ハッシュ (拇印) を生成します。

  • 各ファイルのサムプリントをカタログ ファイルに格納します。

このトピックでは、ToastPkg サンプル ドライバー パッケージの 64 ビット カーネル モード バイナリ ファイル用の .cdf ファイルを作成する方法について説明します。 WDK インストール ディレクトリ内では、これらのバイナリ ファイルは src\general\toaster\toastpkg\toastcd\amd64 ディレクトリにあります。

ToastPkg サンプル ドライバー パッケージ.cdf ファイルを作成するには、次の操作を行います。

  1. メモ帳を開始し、次のサンプルのテキストをコピーします。 カタログ化するファイルの一覧とその属性が含まれています。

    [CatalogHeader]
    Name=tstamd64.cat
    PublicVersion=0x0000001
    EncodingType=0x00010001
    CATATTR1=0x10010001:OSAttr:2:6.0
    [CatalogFiles]
    <hash>File1=amd64\toaster.pdb
    <hash>File2=amd64\toaster.sys
    <hash>File3=amd64\toastva.exe
    <hash>File4=amd64\toastva.pdb
    <hash>File5=amd64\tostrcls.dll
    <hash>File6=amd64\tostrcls.pdb
    <hash>File7=amd64\tostrco2.dll
    <hash>File8=amd64\tostrco2.pdb
    
  2. ファイルを tstamd64.cdf としてドライバー パッケージと同じフォルダーに保存します。 注: 複数のプラットフォーム用のドライバーをビルドする場合は、プラットフォームごとに個別のカタログ ファイルを作成します。

次のコマンド ラインは、tstamd64.cdf ファイルを使用して MakeCat ツールを使用してカタログ ファイルを作成する方法を 示 しています。

makecat -v tstamd64.cdf

ツールを実行すると、tstamd64.cat という名前のファイルが作成されます。

MakeCat ツールとそのコマンドライン引数の詳細については、 MakeCat の使用 に関する Web サイトを参照してください。

MakeCat ツールの使用方法の詳細については、「非 PnP ドライバー パッケージのためのカタログ ファイルの作成」を参照してください。