グループ ポリシーのオンデマンド機能の設定を使用した .NET Framework 3.5 の展開

Active Directory とグループ ポリシーを使用する環境では、オンデマンド機能 (FoD) ポリシー設定オプションを使用すると .NET Framework 3.5 を最も柔軟にインストールできます。 このグループ ポリシー設定では、ペイロード ファイルが削除されたオプション機能を有効にする際に使用する、また更新プログラムのインストールに失敗した場合に、ファイル データおよびレジストリの修復処理に使用するネットワークの場所を指定します。 この設定を無効にした場合、構成しなかった場合、またはこのポリシー設定で指定された場所に必要なファイルが見つからなかった場合、コンピューターのポリシー設定で許可されているときには Windows Update からファイルがダウンロードされます。 グループ ポリシー設定の[オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] は、グループ ポリシー エディターのコンピューターの構成\管理用テンプレート\システムにあります。

要件

  • Windows 8 および Windows Server 2012 をサポートする Active Directory ドメイン インフラストラクチャ

  • グループ ポリシーを構成するためのアクセス権

  • ターゲット コンピューターには、ネットワーク アクセスと代替ソースを使用する権限、または Windows Update を使用するためにインターネット接続が必要

group policy setting features on demand

図 1: オンデマンド機能と修復の保存機能のグループ ポリシー設定

このポリシーを有効にすると、機能ファイル ストアを修復する際、およびペイロードが削除された機能を有効化する際に使用するネットワークの場所 (ファイル サーバーなど) を指定できます。 [代替ソース ファイルのパス] では、\sources\sxs フォルダー、または WIM: のプレフィックスを使用して Windows イメージ (WIM) ファイルを指定できます。 WIM ファイルの利点には、更新プログラムによって最新の状態を維持できること、また現在の修復ソースと .NET Framework 3.5 バイナリを提供できることがあります。 修復 WIM は、インストールに使用される初期の WIM ファイルとは異なる場合があります。 オプションの Windows 機能を有効化するユーザーまたはプロセスには、ファイル共有や WIM ファイルに対する適切なアクセス権が必要です。

[Windows Update からペイロードのダウンロードを試行しない] を選択した場合は、インストールまたは修復の処理中に Windows Update にアクセスされません。

[Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードする] を選択した場合、機能の追加 (.NET Framework 3.5 など) や機能ファイル ストアの修復を試みると、Windows Update を使用してファイルがダウンロードされます。 ターゲット コンピューターでこのオプションを指定するには、インターネット接続と Windows Update へのアクセスが必要です。

: Windows Server Update Services (WSUS) は、FoD または機能ファイル ストアの修復のソースとして使用できません。

Windows 8 および Windows Server 2012 では、WSUS は機能のインストール (.NET Framework 3.5 機能ファイルの追加など) または機能ファイル ストアの修復処理のソースとして使用できません。 WSUS のコア シナリオには、更新プログラムの一元的な管理と更新プログラム管理の自動化が含まれています。このため、管理者は、Microsoft Update を通じてリリースされた更新プログラムをネットワーク内のコンピューターにどのように配布するかを管理できます。 FoD および機能ファイル ストアの修復では、個々のファイルがダウンロードされ、更新または修復処理が実行されます。 たとえば、1 つのファイルが破損した場合、そのファイル (数キロバイトの小さなファイルの場合もある) のみが修復ソースからダウンロードされます。 WSUS では、フルまたはエクスプレス ファイルを使用して、サービス更新処理を実行できます。ただし、これらのファイルは、FoD または機能ファイル ストアの修復には適合していません。

代替ソース パスを使用してイメージを修復する場合は、次のガイドラインの内容を考慮してください。

  • サービス更新プログラム

    最新のサービス更新プログラムを使用して、すべての修復ソースを最新の状態に保ってください。 FoD で WIM ファイルのイメージを使用する場合は、展開イメージのサービスと管理 (DISM) ツールを使用してイメージをサービスできます。 詳細については、DISM を使用したイメージのマウントと変更に関するページをご覧ください。 ローカル ネットワーク上で共有されるオンライン Windows インストールを修復イメージとして使用する場合は、コンピューターが Windows Update にアクセスできることを確認してください。

  • 多言語イメージ

    イメージでサポートされるロケールについて、関連する言語パックすべてを修復ソース ファイルに含める必要があります。 機能を復元する際に、Windows インストールが必要とするローカライズ ファイルがすべて揃っていない場合、インストールが失敗します。 機能を復元した後で、追加の言語パックをインストールすることができます。

Microsoft .NET Framework 3.5 の展開に関する考慮事項