移行元サーバーを降格して新しい Windows Server Essentials ネットワークから削除する
適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials
Windows Server Essentials のインストールが完了し、移行Wizardが完了したら、次のタスクを実行する必要があります:
Exchange Server をアンインストールする
降格する前に、Exchange Server を移行元サーバーからアンインストールする必要があります。 移行元サーバーの Exchange Server に対する Active Directory Domain Services (AD DS) でのすべての参照が削除されます。 Windows Small Business Server メディアで Exchange Server を削除する必要があります。
重要
メールボックスを移行先サーバーに移動した後、Exchange Server を移行元サーバーからアンインストールする前に、ユーザー アカウントを追加すると、メールボックスは移行元サーバーに追加されます。 これは仕様です。 この間に追加されたすべてのユーザー アカウントについて、メールボックスを移行先サーバーに移動する必要があります。 Exchange Server をアンインストールする前に、 の移行の Windows Server Essentialsのメールボックスと設定の移動に関する指示を繰り返す必要があります。
Exchange Server を移行元サーバーからアンインストールするには
管理者として移行元サーバーにログオンします。
[スタート]、[コントロール パネル]、[プログラムの追加と削除] の順にクリックします。
プログラムの一覧で、[Windows Small Business Server ] を選択し、[変更と削除] をクリックします。
セットアップ ウィザードで、[コンポーネントの選択] ページが表示されるまで [次へ] をクリックします。
[コンポーネントの選択] ページで、[Exchange Server] を展開し、[削除] を選択します。
注意
Exchange Server によって、メールボックスまたはパブリック フォルダーがサーバー上にないことが確認されます。 データが残っている場合は、[削除] をクリックするとエラー メッセージが表示されます。 この問題を回避するには、トピック「Windows Server Essentials への移行のために設定とデータを移行先サーバーに移動する」のすべての手順を完了したことを確認してください。
[ 次へ] をクリックし、画面の指示に従います。
移行元サーバーに直接接続されているプリンターを切断する
移行元サーバーを降格する前に、移行元サーバーに直接接続されていて、移行元サーバーを通して共有されているすべてのプリンターを、物理的に切断します。 移行元サーバーに直接接続されていたプリンターの Active Directory オブジェクトが残っていないことを確認します。 その後は、プリンターを移行先サーバーに直接接続して、Windows Server Essentials から共有できます。
移行元サーバーを降格する
移行元サーバーを AD DS ドメイン コントローラーの役割からドメイン メンバー サーバーの役割に降格する前に、以下の手順で説明されているように、グループ ポリシーの設定がすべてのクライアント コンピューターに適用されていることを確認します。
重要
クライアント コンピューターでグループ ポリシーの変更が更新されている間、移行元サーバーと移行先サーバーはネットワークに接続されている必要があります。
クライアント コンピューターでグループ ポリシーの更新を強制するには
管理者としてクライアント コンピューターにログオンします。
管理者としてコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
コマンド プロンプトで、「gpupdate /force」と入力して Enter キーを押します。
処理を終了するには、いったんログオフしてログオンし直すことが必要な場合があります。 [はい] をクリックして操作を確定します。
移行元サーバーを降格するには
移行元サーバーで、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、「dcpromo」と入力して、[OK] をクリックします。
[次へ] を 2 回クリックします。
注意
[このサーバーはドメインの最後のドメイン コントローラーです] をオンにしないでください。
サーバーの新しい管理者アカウントのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。
[概要] ダイアログ ボックスでは、AD DS がコンピューターから削除されること、およびサーバーがドメインのメンバーになることが示されます。 [次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。 移行元サーバーが再起動します。
移行元サーバーが再起動した後、ネットワークから切断する前に、移行元サーバーをワークグループのメンバーとして追加します。
移行元サーバーをワークグループのメンバーとして追加し、ネットワークから切断した後、移行先サーバーで AD DS から移行元サーバーを削除する必要があります。
Active Directory から移行元サーバーを削除するには
移行先サーバーで、[Active Directory ユーザーとコンピューター] を開きます。
[Active Directory ユーザーとコンピューター] ナビゲーション ウィンドウで、ドメイン名を展開し、[コンピューター] を展開します。
サーバーの一覧に移行元サーバーがまだ存在する場合はそれを右クリックし、[削除] をクリックして、[はい] をクリックします。
移行元サーバーが一覧に表示されないことを確認した後、[Active Directory ユーザーとコンピューター] を閉じます。
DHCP サーバーの役割をルーターに移動します
移行元サーバーが DHCP の役割を実行している場合、次の手順を実行して、DHCP の役割をルーターに移動します。
注意
移行プロセスを開始する前にこのタスクを既に実行した場合は、「移行元サーバーを削除して用途変更する」セクションに進んでください。
DHCP の役割を移行元サーバーからルーターに移動するには
次のようにして、移行元サーバーで DHCP サービスをオフにします。
移行元サーバーをクリックし、[スタート]、[管理ツール]、[サービス] の順にクリックします。
現在実行しているサービスの一覧で、[Windows Server] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[開始の種類] で、[無効] を選択します。
サービスを停止します。
ルーターで DHCP の役割を有効にします。
ルーターで DHCP の役割を有効にするには、ルーターのドキュメントの手順に従います。
移行元サーバーによって発行される IP アドレスが変わらないようにするには、ルーターのドキュメントの手順に従って、ルーターの DHCP 範囲を、移行元サーバーの DHCP 範囲と同じように構成します。
重要
ルーターで移行先サーバー用に静的 IP または DHCP 予約が設定されていず、DHCP 範囲が移行元サーバーと異なる場合は、ルーターが移行先サーバーの新しい IP アドレスを発行する可能性があります。 その場合は、ルーターのポート転送ルールを、移行先サーバーの新しい IP アドレスに転送するように設定しなおします。
移行元サーバーを削除して用途変更する
移行元サーバーの電源を切り、ネットワークから切断します。 必要なデータを移行先サーバーに確実に移行するため、少なくとも 1 週間は移行元サーバーを再フォーマットしないことをお勧めします。 データがすべて移行されたことを確認した後、必要に応じて、他のタスク用のセカンダリ サーバーとしてこのサーバーをネットワークに再インストールできます。
注意
移行元サーバーを降格して削除した後、移行先サーバーを再起動します。
降格した後の移行元サーバーは、正常な状態ではありません。 移行元サーバーの用途を変更する最も簡単な方法は、再フォーマットし、サーバー オペレーティング システムをインストールした後、追加サーバーとして使用するように設定することです。