ksetup addrealmflags

適用対象: Windows Server (サポートされているすべてのバージョン)

ksetup addrealmflags コマンドは、指定した領域にその他の領域フラグを追加します。

構文

ksetup /addrealmflags <realmname> [sendaddress] [tcpsupported] [delegate] [ncsupported] [rc4]

パラメーター

パラメーター 説明
<realmname> CORP.CONTOSO.COM など、大文字の DNS 名を指定できます。

注釈

  • 領域フラグは、レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\Kerberos\Domains\<realmname> の下に格納されます。 既定では、このエントリはレジストリに存在しません。 ksetup addrealmflags コマンドを使用して、レジストリにデータを設定できます。

  • 領域フラグでは、Windows Server オペレーティング システムに基づいていない Kerberos 領域のその他の機能を指定できます。 Windows Server を実行しているコンピューターでは、Windows Server オペレーティング システムを実行しているドメインを使用する代わりに、Kerberos サーバーを使用して、Kerberos 領域で認証を管理できます。 このレジストリ エントリにより領域の機能が確立され、それは次のとおりです。

領域フラグ 説明
0xF All すべての領域フラグが設定されます。
0x00 None 領域フラグは設定されておらず、その他の機能は有効になっていません。
0x01 sendaddress IP アドレスは、チケット保証チケット内に含まれています。
0x02 tcpsupported この領域では、伝送制御プロトコル (TCP) とユーザー データグラム プロトコル (UDP) の両方がサポートされています。
0x04 delegate この領域のすべてのユーザーが委任に対して信頼されています。
0x08 ncsupported この領域では、DNS と領域の名前付け標準を可能にする、名前の正規化がサポートされています。
0x80 rc4 この領域では、RC4 暗号化をサポートして、複数領域にわたる信頼を有効にします。これにより、TLS を使用できるようになります。
  • ksetup または ksetup /dumpstate の出力を表示することで、使用可能な領域フラグと設定済み領域フラグを確認できます。

領域 CONTOSO に使用可能な領域フラグを一覧表示するには、次のように入力します。

ksetup /listrealmflags

CONTOSO 領域に 2 つのフラグを設定するには、次のように入力します。

ksetup /setrealmflags CONTOSO ncsupported delegate

現在セットに含まれていないフラグを 1 つ追加するには、次のように入力します。

ksetup /addrealmflags CONTOSO SendAddress

領域フラグが設定されていることを確認するには、「ksetup」と入力して出力を表示し、「Realm flags =」というテキストを探します。 テキストが表示されない場合は、フラグが設定されていないという意味です。