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Windows Server でのリモート デスクトップの IP 仮想化

Windows Server 2008 R2 の時点で、リモート デスクトップ セッション ホストでは、Winsock アプリケーションのセッションごとおよびプログラムごとのリモート デスクトップ IP 仮想化がサポートされています。 リモート デスクトップは、同じ場所のすべてのリモート デスクトップ ユーザーが同じ IP アドレスを共有する場合に発生する可能性があるアプリケーションの互換性の問題を回避するために、個々の IP アドレスをユーザー セッションに割り当てます。 この記事では、組織のリモート デスクトップ ユーザーの IP アドレスを仮想化する方法について説明します。

Note

この記事に記載されている IP の仮想化手順は、オンプレミス環境にのみ適用されます。

前提条件

IP 仮想化を使用するには、システムが次の要件を満たしている必要があります。

  • 展開では、Windows Server 2019 以降を実行する必要があります。

  • 変更を行うために使用するマシンに RD セッション ホスト サーバー ロールを割り当てる必要があります。

IP 仮想化の構成方法

IP 仮想化は、Microsoft 管理コンソール (MMC)、グループ ポリシー、または PowerShell ウィンドウでコマンドを実行して構成できます。

  1. RD セッション ホスト サーバー ロールを持つマシンで RD セッション ホスト構成 MMC を開きます。

  2. [セッションの編集] に移動します。

  3. [IP 仮想化] > [プロパティ] の順に選択します。

  4. [IP 仮想化を有効にする] チェックボックスをオンにします。

  5. [IP 仮想化に使用するネットワーク アダプターの選択] フィールドで、IP 仮想化に使用するネットワーク アダプターをドロップダウン メニューから選択します。

    Note

    現在、IP 仮想化では、単一ネットワーク アダプターのシナリオのみがサポートされています。 サーバーで複数のネットワーク アダプターが有効になっている場合は、IP 仮想化の設定で指定したアダプターのみを使用できます。

  6. 完了後適用を選択します。

  7. 必要に応じて、特定のプログラムの IP 仮想化を構成します。

    • [設定の編集] に戻り、[プログラムの追加] を選択します。

    • 使用するプログラムのファイル パスを入力またはそのパスに移動します。

    • [Open (開く)] を選択します。

    • 使用するすべてのプログラムに対して繰り返します。

    • 完了後適用を選択します。