デスクトップとアプリを実行するためのリモート デスクトップ サービス コレクションを作成する

適用対象: Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016

次の手順を使用して、リモート デスクトップ サービス セッションのコレクションを作成します。 セッション コレクションには、ユーザー向けに利用可能にするアプリとデスクトップを保持します。 コレクションを作成した後は、ユーザーがアクセスできるように公開します。

コレクションを作成する前に、必要な種類のコレクション (プールされたデスクトップ セッションまたは個人用デスクトップ セッション) を決める必要があります。

  • セッション ベースの仮想化に対して、プールされたデスクトップ セッションを使用する:Windows Server のコンピューティング能力を活用してコスト効率に優れたマルチ セッション環境を提供し、ユーザーの日常業務を効率化します。
  • 仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) を作成するために、個人用デスクトップ セッションを使用する:Windows クライアントを活用し、高パフォーマンス、アプリの互換性、およびユーザーが Windows デスクトップ エクスペリエンスに期待する操作性を提供します。

プールされたセッションの場合、複数のユーザーがリソースの共有プールにアクセスします。一方、個人用デスクトップ セッションの場合、プール内から固有のデスクトップにユーザーが割り当てられます。 プールされたセッションでは総コストが低くなり、個人用セッションではユーザーによるデスクトップ エクスペリエンスのカスタマイズを可能にします。

グラフィックス集中型のホスト型アプリケーションを共有する必要がある場合、個人用セッション デスクトップと新しい個別のデバイス割り当て (DDA) 機能を組み合わせて、アクセラレータに対応したグラフィックスを必要とするホスト型アプリケーションのサポートを提供することもできます。 詳しくは、「Which graphics virtualization technology is right for you? (どのグラフィックス仮想化技術が適切か)」をご覧ください。

選択するコレクションの種類に関係なく、RemoteApps を利用して該当のコレクション (サポートされる任意のデバイスからユーザーがアクセスでき、プログラムがローカルで実行されている場合でも有効なプログラムとリソース) を指定します。

プールされたデスクトップ セッション コレクションを作成する

  1. サーバー マネージャーで、[リモート デスクトップ サービス] > [コレクション] > [タスク] > [セッション コレクションの作成] の順にクリックします。
  2. コレクションの名前 (たとえば、ContosoAps) を入力します。
  3. 作成した RD セッション ホスト サーバー (たとえば、Contoso-Shr1) を選択します。
  4. 既定の [ユーザー グループ] を受け入れます。
  5. このコレクションに対するユーザー プロファイル ディスク用に作成したファイル共有の場所 (たとえば、 \Contoso-Cb1\UserDisksr) を入力します。
  6. [作成] をクリックします。 コレクションが作成されたら、 [閉じる] をクリックします。

個人用デスクトップ セッション コレクションを作成する

個人用セッション デスクトップ コレクションを作成するには、New-RDSessionCollection コマンドレットを使用します。 次の 3 つのパラメーターは、個人用セッション デスクトップに必要な構成情報を提供します。

  • -PersonalUnmanaged - 個人用セッション ホスト サーバーにユーザーを割り当てられようにするセッション コレクションの種類を指定します。 このパラメーターを指定しない場合、コレクションは従来の RD セッション ホスト コレクションとして作成されます。ユーザーは、サインインしたときに、次に使用可能なセッション ホストに割り当てられます。
  • -GrantAdministrativePrivilege - -PersonalUnmanaged を使用する場合、セッション ホストに割り当てられているユーザーに管理者特権を与えられることを指定します。 このパラメーターを使用しない場合、ユーザーには、標準のユーザー特権のみが付与されます。
  • -AutoAssignUser - -PersonalUnmanaged を使用する場合、RD 接続ブローカーを通じて接続する新しいユーザーが、割り当てられていないセッション ホストに自動的に割り当てられることを指定します。 割り当てられていないセッション ホストがコレクションにない場合は、エラー メッセージが表示されます。 このパラメーターを使用しない場合は、サインインする前に、ユーザーをセッション ホストに手動で割り当てる必要があります。

PowerShell コマンドレットを使用して、個人用デスクトップ セッション コレクションを管理できます。 詳しくは、「個人用デスクトップ セッション コレクションを管理する」をご覧ください。

RemoteApp プログラムを公開する

次の手順を使用して、コレクション内にアプリとリソースを公開します。

  1. サーバー マネージャーで、新しいコレクション (ContosoApps) を選択します。
  2. [RemoteApp プログラム] 下にある [RemoteApp プログラムの公開] をクリックします。
  3. 公開するプログラムを選択して、 [公開] をクリックします。