既定のダッキング エクスペリエンス
ユーザーがコンピューターで音楽を聴いている間に電話を受けるシナリオを考えてみましょう。 通話中、ユーザーは通話に参加している間の音楽の音量レベルを下げ、通話が終了した後に元の音量に戻したいと考えています。 [サウンド コントロール パネル] でユーザーが指定したオプションに応じて、オペレーティング システムでは、ダッキング、またはオーディオ ストリームの強度を低下させるストリーム減衰を通じて、この機能が自動的に提供されます。
既定の減衰エクスペリエンスは、コントロール パネルの [サウンド] オプションで指定されているユーザーの設定によって異なります。 [通信] タブでは、減衰レベル (既定値は 80%) を選択したり、すべての非通信ストリームをミュートしたり、既定のストリーム減衰エクスペリエンスを無効にしたりできます。 システムでは、通信セッション中に新しい非通信ストリーム (新しいシステム サウンドを除く) を開くことができますが、新しいストリームは自動的に減衰されません。 すべての通信ストリームが閉じられると、システムは通信セッションを終了し、通信セッション中に減衰されたストリームのボリュームを復元します。
ストリーム減衰を視覚的に示すために、システムはユーザーの設定に応じてボリューム ミキサーの設定を変更します。 たとえば、ユーザーが減衰レベルを指定すると、ボリューム ミキサーによってスライダーが下がり、減衰された新しいボリュームが表示されて、元のボリューム レベルが表示されます。 次の図は、このプロセスを示しています。
アプリケーションは、通信セッションの開始と終了を認識している場合、ストリームの減衰をオーバーライドし、カスタム ダッキング エクスペリエンスを実装することができます。 詳細については、「カスタム ダッキング動作の提供」を参照してください。
関連トピック