ID3D11Multithread インターフェイス (d3d11_4.h)

マルチスレッド アプリケーションの重要なセクションのスレッド保護を提供します。

継承

ID3D11Multithread インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承されます。 ID3D11Multithread には、次の種類のメンバーもあります。

メソッド

ID3D11Multithread インターフェイスには、これらのメソッドがあります。

ID3D11Multithread::Enter デバイスのクリティカル セクションを入力します。 (ID3D11Multithread.Enter)
ID3D11Multithread::GetMultithreadProtected マルチスレッド保護が有効になっているかどうかを確認します。
ID3D11Multithread::Leave デバイスの重要なセクションのままにします。 (ID3D11Multithread.Leave)
ID3D11Multithread::SetMultithreadProtected マルチスレッド保護のオンとオフを切り替えます。

解説

このインターフェイスは、IUnknown::QueryInterface を使用して ID3D11DeviceContext (またはそれ以降のバージョン) インターフェイスで作成された即時デバイス コンテキストからクエリを実行することによって取得されます。

D3D10 とは異なり、D3D11 にはマルチスレッド レイヤーはありません。 既定では、マルチスレッド保護はオフになっています。 SetMultithreadProtected を使用して有効にし、Enter キーと Leave キーを押して、特定の順序で実行する必要があるグラフィックス コマンドをカプセル化します。

D3D11 では、既定では、アプリケーションは一度に 1 つのスレッドのみをイミディエイト コンテキストで使用できます。 ただし、アプリケーションはこのインターフェイスを使用してその制限を変更できます。 インターフェイスは、イミディエイト コンテキストのスレッド保護を有効にすることができます。これにより、1 つのコンテキストを複数のスレッドと共有するために、各即時コンテキスト呼び出しのオーバーヘッドが増加します。

要件

対象プラットフォーム	Windows
ヘッダー	d3d11_4.h

関連項目

コア インターフェイス

IUnknown