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Graphics::D rawCachedBitmap メソッド (gdiplusgraphics.h)

Graphics::D rawCachedBitmap メソッドは、CachedBitmap オブジェクトに格納されているイメージを描画します。

構文

Status DrawCachedBitmap(
  [in] CachedBitmap *cb,
  [in] INT          x,
  [in] INT          y
);

パラメーター

[in] cb

種類: CachedBitmap*

描画するイメージを含む CachedBitmap オブジェクトへのポインター。

[in] x

型: INT

イメージの左上隅の x 座標を指定する整数。

[in] y

型: INT

画像の左上隅の y 座標を指定する整数。

戻り値

種類: 状態

メソッドが成功した場合は、Status 列挙の要素である Ok を返します

メソッドが失敗した場合は、 Status 列挙体の他の要素のいずれかを返します。

解説

CachedBitmap オブジェクトは、特定の表示画面用に最適化された形式でイメージを格納します。 キャッシュされたビットマップをプリンターまたはメタファイルに描画することはできません。

キャッシュされたビットマップは、変換以外の変換では機能しません。

CachedBitmap オブジェクトを構築するときは、Graphics オブジェクトのアドレスをコンストラクターに渡す必要があります。 キャッシュされたビットマップの構築後に 、その Graphics オブジェクトに関連付けられている画面のビット深度が変更された場合、 Graphics::D rawCachedBitmap メソッドは失敗し、キャッシュされたビットマップを再構築する必要があります。 または、表示変更通知メッセージをフックし、その時点でキャッシュされたビットマップを再構築することもできます。

次の例では 、Graphics::D rawCachedBitmap を呼び出して 、CachedBitmap オブジェクトに格納されているイメージを描画します。

VOID Example_DrawCachedBitmap(HDC hdc)
{
   Graphics graphics(hdc);

   // Create Bitmap object.
   Bitmap bitmap(L"Climber.jpg");

   // Use the Bitmap object to create a CachedBitmap object.
   CachedBitmap cachedBitmap(&bitmap, &graphics);

   // Draw the cached bitmap.
   graphics.DrawCachedBitmap(&cachedBitmap, 20, 10);
}

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows XP、Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー gdiplusgraphics.h (Gdiplus.h を含む)
Library Gdiplus.lib
[DLL] Gdiplus.dll

関連項目

Bitmap

画像の描画、配置、およびクローン作成

グラフィックス

キャッシュされたビットマップを使用したパフォーマンスの向上