IOleObject::GetClipboardData メソッド (oleidl.h)
このメソッドが呼び出される埋め込みオブジェクトの現在の内容を含むデータ オブジェクトを取得します。 このデータ オブジェクトへのポインターを使用して、元のデータと同じデータを持つ新しい埋め込みオブジェクトを作成できます。
構文
HRESULT GetClipboardData(
[in] DWORD dwReserved,
[out] IDataObject **ppDataObject
);
パラメーター
[in] dwReserved
このパラメーターは予約されており、0 である必要があります。
[out] ppDataObject
データ オブジェクトへのインターフェイス ポインターを受け取る IDataObject ポインター変数のアドレス。 エラーが発生した場合は、 ppDataObject を NULL に設定する必要があります。 オブジェクトが IOleObject::GetClipboardData の呼び出しを受け取るたびに、 ppDataObject の参照カウントを増やす必要があります。 呼び出し元は、ppDataObject で完了したときに Release を呼び出す必要があります。
戻り値
このメソッドは、成功したS_OKを返します。 その他の可能な戻り値は次のとおりです。
リターン コード | 説明 |
---|---|
|
GetClipboardData はサポートされていません。 |
|
オブジェクトが実行されていません。 |
解説
IOleObject::GetClipboardData メソッドを使用すると、リンクオブジェクトを埋め込みオブジェクトに変換できます。その場合、コンテナー アプリケーションは IOleObject::GetClipboardData を呼び出し、受信したデータを OleCreateFromData に渡します。 このメソッドは、標準のコピー操作によってクリップボードに渡されたものと同じデータ オブジェクトへのポインターを返します。
呼び出し元へのメモ
埋め込みオブジェクトの現在のコンテンツの安定したスナップショットが必要な場合は、IOleObject::GetClipboardData を呼び出します。 データが変更された場合は、更新されたスナップショットに対して関数をもう一度呼び出す必要があります。 データに対して発生した変更を呼び出し元に通知する場合は、 QueryInterface を呼び出し、 IDataObject::D Advise を呼び出します。実装者へのメモ
この関数を実装する場合は、データが変更されないオブジェクトの IDataObject ポインターを返す必要があります。要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | oleidl.h |