ビジュアル プロファイラーの使用 — MRTK2
ビジュアル プロファイラーを使用すると、複合現実アプリケーションのパフォーマンスをアプリケーション内で簡単に確認できます。 プロファイラーは、以下のすべての Mixed Reality ツールキット プラットフォームでサポートされています。
- Microsoft HoloLens (第 1 世代)
- Microsoft HoloLens 2
- Windows Mixed Reality イマーシブ ヘッドセット
- OpenVR
ビジュアル プロファイラーは現在のビューを基準としてデータを表示するため、アプリケーションの開発時はシーンの複数の部分に焦点を当ててください。
重要
シーンの中で、複雑なオブジェクト、パーティクル効果、アクティビティが含まれる部分に注意を払います。 このような要因によって、アプリケーションのパフォーマンスが低下し、理想的なユーザー エクスペリエンスとは言えないものになることがよくあります。
ビジュアル プロファイラーのインターフェイス
ビジュアル プロファイラーのインターフェイスには、次のコンポーネントが含まれています。
フレーム レート
インターフェイスの左上隅には、フレーム レート (1 秒あたりのフレーム数) が表示されます。 最適なユーザー エクスペリエンスと快適さを実現するためには、この値をできるだけ大きくする必要があります。
特定のプラットフォームおよびハードウェアの構成によって、実現可能な最大フレーム レートは大幅に変わってきます。 一般的な目標値は次のとおりです。
- Microsoft HoloLens: 60
- Windows Mixed Reality Ultra: 90
Note
既定の MRC がアクティブになっている場合、HoloLens でのフレーム レート調整によって、ビデオと写真のキャプチャ中はビジュアル プロファイラーが非表示になります。 この設定は、診断システム プロファイルで上書きできます。
フレーム時間
フレーム レートの右側には、CPU で費やされたフレーム時間 (ミリ秒単位) が表示されます。 先ほど言及した目標フレーム レートを達成するために、アプリケーションはフレームあたり次の時間を費やすことができます。
- 60 fps: 16.6 ミリ秒
- 90 fps: 11.1 ミリ秒
今後のリリースでは、GPU 時間が追加される予定です。
フレーム グラフ
フレーム グラフには、アプリケーションのフレーム レートの履歴がグラフィカルに表示されます。
アプリケーションを使用する際は欠落フレームがないか確認します。これは、アプリケーションが目標フレーム レートに達しておらず、最適化作業が必要であることを示します。
メモリ使用率
メモリ使用率の表示を使用すると、現在のビューがアプリケーションのメモリ消費にどのように影響を与えているかを簡単に把握できます。
アプリケーションを使用する際は、メモリの合計使用量を確認します。 重要な指標としては、メモリの制限値と使用量の急激な変化があります。
ビジュアル プロファイラーのカスタマイズ
ビジュアル プロファイラーの外観と動作は、診断システム プロファイルを使用してカスタマイズできます。 詳細については、「診断システムの構成」を参照してください。