インストールが失敗する理由は多数あります。多くの場合、パッケージ開発者に連絡することが適切な解決策です。
問題のよくある原因は、変更のアクセス許可がない場所にインストールしようとしていることです。 たとえば、既定のインストール場所に管理者特権が要求される場合がありますが、既定では Python にその特権がありません。 最適な解決策は、仮想環境を作成してそこにインストールすることです。
一部のパッケージには、インストールするために C または C++ コンパイラが必要なネイティブ コードが含まれています。 一般的には、パッケージ開発者はプリコンパイル済みのバージョンを公開するべきですが、そのようにしない場合も多々あります。 これらのパッケージの一部については、Visual Studio 用のビルド ツールをインストールして C++ オプションを選択するとうまくいく場合がありますが、ほとんどの場合はパッケージ開発者に問い合わせる必要があります。
Linux 用 Windows サブシステム (WSL または WSL2) で pip を使用してパッケージ (Flask など) をインストールする場合 (例: python3 -m pip install flask
)、次のようなエラーが発生することがあります。
WARNING: Retrying (Retry(total=4, connect=None, read=None, redirect=None, status=None))
after connection broken by 'NewConnectionError('<urllib3.connection.VerifiedHTTPSConnection
object at 0x7f655471da30>: Failed to establish a new connection: [Errno -3]
Temporary failure in name resolution')': /simple/flask/
この問題を調査するときに陥る可能性のある陥穽がいくつかあり、そのどれもが WSL Linux のディストリビューションでは特に非生産的なものです。 (警告: WSL で resolv.conf
を編集しようとしないでください。このファイルはシンボリック リンクであり、変更すると厄介な問題を引き起こす可能性があります)。 カスタマイズしたファイアウォールを実行しているのでない限り、可能性のある解決策は単に pip を再インストールすることです。
sudo apt -y purge python3-pip
sudo python3 -m pip uninstall pip
sudo apt -y install python3-pip --fix-missing
* 詳細については、GitHub の WSL 製品リポジトリを参照してください。ドキュメントへのこのイシューに関する寄与について、ユーザー コミュニティに感謝します。
さまざまな種類の Python プロジェクトを扱っていると、複数のバージョンの Python がコンピューターにインストールされる場合があります。 これらはすべて python
コマンドを使用するため、どのバージョンの Python を使用しているのかはっきりしない場合があります。 標準として、python3
コマンド (または、特定のバージョンを選択するには python3.7
) を使用することをお勧めします。
py.exe ランチャーは、インストールされている中で最も新しいバージョンの Python を自動的に選択します。 py -3.7
などのコマンドを使用して特定のバージョンを選択したり、使用できるバージョンを py --list
を使用して確認したりすることもできます。 ただし、py.exe ランチャーが正しく動作するのは、python.org からインストールしたバージョンの Python を使用している場合だけです。Python を Microsoft Store からインストールすると、py
コマンドが含まれません。 Linux、macOS、WSL、および Microsoft Store バージョンの Python の場合、python3
(または python3.7
) コマンドを使用する必要があります。
新しいユーザーが Python の適切なインストールを見つけられるよう、Microsoft Store で公開されているコミュニティのパッケージの最新バージョンに直結したショートカットを Windows に追加しました。 このパッケージは、管理者のアクセス許可がなくても簡単にインストールでき、既定の python
および python3
コマンドを実際のものに置き換えます。
コマンドライン引数を指定してショートカットの実行可能ファイルを実行すると、Python がインストールされていないことを示すエラー コードが返されます。 これは、意図していない場合にバッチ ファイルおよびスクリプトによって Store アプリが開かれるのを防ぐためです。
python.org のインストーラーを使用して Python をインストールし、"PATH に追加" オプションを選択した場合、新しい python
コマンドがショートカットよりも優先されます。 他のインストーラーは、組み込みのショートカットよりも低い優先度で python
を追加する場合があることに注意してください。
Python をインストールせずにショートカットを無効にするには、[スタート] から [Manage app execution aliases] (アプリ実行エイリアスの管理) を開き、"App Installer" (アプリ インストーラー) Python エントリを見つけて "オフ" に切り替えます。
Python の文字列では、特殊文字に "エスケープ" を使用します。 たとえば、改行文字を文字列に挿入するには「\n
」と入力します。 Windows のファイル パスでは円記号が使用されるため、一部の箇所が特殊文字に変換される場合があります。
Python でパスを文字列として貼り付けるには、r
プレフィックスを追加します。 これは、貼り付けるものが raw
文字列であり、"\" 以外のエスケープ文字が使用されないことを示します (パス内の最後の円記号を削除することが必要な場合があります)。 そのため、パスは次のようになります。r"C:\Users\MyName\Documents\Document.txt"
Python でパスを扱うときは、標準の pathlib モジュールを使用することをお勧めします。 これにより、スラッシュと円記号のどちらを使用する場合でも一貫したパス操作を実行できるリッチな Path オブジェクトに文字列を変換できるため、オペレーティング システム間でのコードの可搬性が向上します。
PYTHONPATH 環境変数は、モジュールのインポート元にすることができるディレクトリの一覧を指定するために Python によって使用されます。 実行中に sys.path
変数を調べると、何かをインポートするときに検索されるディレクトリを確認できます。
コマンド プロンプトからこの変数を設定するには、set PYTHONPATH=list;of;paths
を使用します。
PowerShell からこの変数を設定するには、Python を起動する直前に $env:PYTHONPATH=’list;of;paths’
を使用します。
この変数は、使用する予定の Python だけでなく、すべてのバージョンの Python によって使用される可能性があるため、[環境変数] 設定でこの変数をグローバルに設定することは非推奨です。
Docker: VSCode 拡張機能 を使用すると、Dockerfile テンプレートと docker-compose.yml テンプレートを使用して迅速にパッケージ化およびデプロイできます (プロジェクトに適した Docker ファイルを生成します)。
Azure Kubernetes Service (AKS) を使用すると、コンテナー化されたアプリケーションを配置および管理しながら、必要に応じてリソースを規模拡張できます。
[Settings Sync]\(設定の同期\) を使用すると、異なるインストール間で GitHub を使用して VS Code の設定を同期することができます。 複数のコンピューターで作業する場合、この機能によってコンピューター間で環境の一貫性を保つことができます。
VSCode 拡張機能の Keymaps は、環境を自分好みにカスタマイズするために役立ちます。
Windows コンピューターと Macintosh では、いくつかのキーボード ボタンとシステム ショートカットに微妙な違いがあります。 こちらの Mac から Windows への移行ガイドで基本を説明しています。