Windows Server に BitLocker をインストールする
すべての Windows Server エディションでは、BitLocker は既定ではインストールされませんが、サーバー マネージャーまたはWindows PowerShellコマンドレットを使用してインストールできます。 この記事では、Windows Server に BitLocker をインストールする方法について説明します。
注
BitLocker をインストールするには、管理者特権が必要です。
サーバー マネージャーを使用して BitLocker をインストールする
- アイコンを選択するか、 を実行してサーバー マネージャーを開く
servermanager.exe
- サーバー マネージャー ナビゲーション バーから [管理] を選択し、[ロールと機能の追加] を選択します。
- [開始する前に] ウィンドウで [次へ] を選択します (表示されている場合)
- [インストールの種類] で、[ロールベースまたは機能ベースのインストール] を選択し、[次へ] を選択します。
- [サーバーの選択] で、[サーバー プールからサーバーを選択する] ウィンドウを選択し、BitLocker 機能をインストールするサーバーと [次へ] を確認します。
- [サーバー ロール] で [次へ] を選択します
- [ 機能] で、[ BitLocker ドライブ暗号化] の横にあるボックスを選択します。 ウィザードには、BitLocker で使用できる追加の管理機能が表示されます。 追加の管理機能が必要ない場合は、[管理ツールを含める] の選択を解除します
注
拡張ストレージ機能は、BitLocker を有効にするために必要な機能です。 この機能により、対応するシステムで暗号化されたハード ドライブをサポートできます。
- [次へ] を選択し、[確認] で [インストール] を選択します
BitLocker 機能のインストールを完了するには、再起動が必要です。 [確認] ウィンドウで [必要に応じて移行先サーバーを自動的に再起動する] オプションを選択すると、インストールが完了した後にサーバーが強制的に再起動されます
Windows PowerShellを使用して BitLocker をインストールする
Windows PowerShellでは、BitLocker 機能のインストールに関する別のオプションが管理者に提供されます。 Windows PowerShell または モジュールを使用して機能をservermanager
dism.exe
インストールします。 ただし、 servermanager
モジュールと dism.exe
モジュールは、常に機能名パリティを共有するとは限りません。 この機能名パリティの不一致のため、インストール前に機能またはロール名を確認することをお勧めします。
注
BitLocker のインストールを完了するには、サーバーを再起動する必要があります。
servermanager モジュールを使用して BitLocker をインストールする
Windows PowerShell モジュールではservermanager
、 または Add-WindowsFeature
をInstall-WindowsFeature
使用して BitLocker 機能をインストールできます。 コマンドレットは Add-WindowsFeature
、 の Install-WindowsFeature
スタブです。 この例では、 コマンドレットを Install-WindowsFeature
使用します。 モジュール内の BitLocker の servermanager
機能名は です BitLocker
。
既定では、Windows PowerShellの機能のインストールには、インストール プロセスの一部として省略可能なサブ機能や管理ツールは含まれません。 インストール プロセスの一部としてインストールされているものは、Windows PowerShell のオプションを-WhatIf
使用して確認できます。
Install-WindowsFeature BitLocker -WhatIf
このコマンドの結果は、このコマンドを使用して BitLocker ドライブ暗号化機能のみがインストールされていることを示しています。
使用可能なすべての管理ツールとサブ機能など、BitLocker 機能でインストールされる内容を確認するには、次のコマンドを使用します。
Install-WindowsFeature BitLocker -IncludeAllSubFeature -IncludeManagementTools -WhatIf | fl
使用可能なすべてのサブ機能を使用して BitLocker 機能の完全インストールを完了し、完了時にサーバーを再起動するコマンドは次のとおりです。
Install-WindowsFeature BitLocker -IncludeAllSubFeature -IncludeManagementTools -Restart
重要
Windows PowerShellを使用して BitLocker 機能をインストールしても、拡張ストレージ機能はインストールされません。 環境内で暗号化されたハード ドライブをサポートする管理者は、拡張ストレージ機能を個別にインストールする必要があります。
dism モジュールを使用して BitLocker をインストールする
Windows PowerShell モジュールではdism.exe
、 コマンドレットをEnable-WindowsOptionalFeature
使用して機能をインストールします。 BitLocker の BitLocker 機能名は です BitLocker
。 モジュールでは dism.exe
、機能名を検索するときにワイルドカードがサポートされていません。 モジュールの機能名を dism.exe
一覧表示するには、 コマンドレットを使用します Get-WindowsOptionalFeatures
。 次のコマンドは、オンライン (実行中) オペレーティング システムのすべてのオプション機能を一覧表示します。
Get-WindowsOptionalFeature -Online | ft
この出力には、BitLocker、BitLocker-Utilities、BitLocker-NetworkUnlock の 3 つの BitLocker 関連のオプション機能名があります。 BitLocker 機能をインストールするには、 BitLocker と BitLocker ユーティリティ の機能のみが必要です。
モジュールを使用して BitLocker を dism.exe
インストールするには、次のコマンドを使用します。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName BitLocker -All
このコマンドには BitLocker 用の管理ツールのインストールは含まれませんが、次のコマンドを使用して BitLocker と使用可能なすべての管理ツールを完全にインストールできます。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName BitLocker, BitLocker-Utilities -All
注
を使用 Enable-WindowsOptionalFeature
すると、管理者はサーバーの再起動を求められます。コマンドレットでは再起動の強制がサポートされていないためです。
サーバーの再起動後は、BitLocker を使用できます。