IADsProperty インターフェイスを使用したプロパティ キャッシュへのアクセス
IADsProperty インターフェイスは、IADsPropertyList、IADsPropertyEntry、および IADsPropertyValue で構成されています。 これらのインターフェイスは、オブジェクト キャッシュのプロパティに直接アクセスして操作するメソッドを提供します。 プロパティはプロパティ エントリと呼ばれ、スキーマで定義されている属性に対応します。 プロパティ エントリには、1 つまたは複数のプロパティ値を指定できます。 プロパティ エントリのセットは、プロパティ リストとして編成されます。
IADsPropertyList インターフェイスは、ADSI オブジェクトのプロパティ リストを管理します。 IADsPropertyEntry インターフェイスは、プロパティ エントリに対してこの操作を実行します。 同様に、IADsPropertyValue インターフェイスは 1 つ以上のプロパティ値を表します。 これらを組み合わせることで、ユーザーには次のようなメカニズムが提供されます。
- プロパティ キャッシュを直接操作します。
- LDAP バージョン 2 サーバーなど、スキーマを含まないディレクトリを操作します。
IADsProperty* インターフェイスは、プロパティ キャッシュを厳密に操作し、サーバーと連携して永続化ストアのデータを取得または変更しようとすることはありません。 そのため、これらのインターフェイスは、クライアント キャッシュ内のプロパティを調べて操作するためだけに使用されます。 これらのインターフェイスを使用する前に、キャッシュが初期化されていない場合は、IADs::GetInfo メソッドまたは IADs::GetInfoEx メソッドを明示的に呼び出して、オブジェクト プロパティをキャッシュに読み込む必要があります。 これらのインターフェイスのメソッドを呼び出した後、IADs::SetInfo を呼び出して、基になるディレクトリ ストアへの変更を永続化する必要があります。
これらのインターフェイスの実装に使用できるコード例の詳細については、「IADsProperty インターフェイスを使用してプロパティ キャッシュにアクセスするコード例」を参照してください。