仮想メモリ関数

仮想メモリ関数を使用すると、プロセスは仮想アドレス空間内のページの状態を操作または決定できます。 次の操作を実行できます。

  • プロセスの仮想アドレス空間の範囲を予約します。 アドレス・スペースを予約しても物理ストレージは割り振られませんが、他の割り振り操作で指定された範囲が使用されるのを防ぐことができます。 他のプロセスの仮想アドレス空間には影響しません。 ページを予約すると、物理ストレージが不必要に消費されるのを防ぐ一方で、プロセスは動的データ構造を拡張できる範囲のアドレス空間を予約できます。 プロセスでは、必要に応じて、この領域に物理ストレージを割り当てることができます。
  • 物理記憶域 (RAM またはディスク上) に割り当てられているプロセスのみがアクセスできるように、プロセスの仮想アドレス空間内の予約ページの範囲をコミットします。
  • コミットされたページの範囲に対して、読み取り/書き込み、読み取り専用、またはアクセス権なしを指定します。 これは、読み取り/書き込みアクセス権を持つページを常に割り当てる標準の割り当て関数とは異なります。
  • 予約ページの範囲を解放し、呼び出し元プロセスによる後続の割り当て操作で仮想アドレスの範囲を使用できるようにします。
  • コミットされたページの範囲をデコミットし、物理ストレージを解放し、後続の任意のプロセスによる割り当てに使用できるようにします。
  • コミットされたメモリの 1 ページ以上を物理メモリ (RAM) にロックして、システムがページをページング ファイルにスワップできないようにします。
  • 呼び出し元プロセスまたは指定されたプロセスの仮想アドレス空間内のページ範囲に関する情報を取得します。
  • 呼び出し元プロセスまたは指定したプロセスの仮想アドレス空間で、指定した範囲のコミット済みページのアクセス保護を変更します。

詳細については、次の各トピックを参照してください。