Windows の包括的ライブラリ
アンブレラ ライブラリは、Win32 API のサブセットをエクスポートする単一の静的リンク ライブラリです。 たとえば、OneCore.lib という名前のアンブレラ ライブラリは、すべてのWindows 10 デバイスに共通する Win32 API のサブセットのエクスポートを提供します。
アンブレラ ライブラリ内の API は、さまざまなモジュール ( API セット でも DLL でも) にわたって実装できますが、アンブレラ ライブラリではその詳細が抽象化され、オペレーティング システムのバージョン間でアプリの移植性が高くなります。 デスクトップ アプリまたはドライバーを、関心のある API のセットを含むアンブレラ ライブラリにリンクするだけで、必要な操作だけです。
ライブラリ | 説明 |
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OneCore.lib | このライブラリは、すべてのWindows 10 デバイスに共通する Win32 API のサブセットのエクスポートを提供します。 これらの API にアクセスするには、デスクトップ アプリまたはドライバーを OneCore.lib (およびその他のライブラリなし) にリンクします。 アプリまたはドライバーを OneCore.lib にリンクし、そのライブラリ内の Win32 API のみを呼び出した場合、アプリまたはドライバーはすべてのWindows 10 デバイスに正常に読み込まれます。 |
OneCore_apiset.lib | このライブラリは、OneCore.lib と同じカバレッジを提供しますが、API セットの直接転送を使用します。 このライブラリを使用すると、ターゲットとする SDK バージョンで指定されているWindows 10バージョン以上とのみ互換性があることに注意してください。 |
OneCoreUap.lib | このライブラリは、Windows ランタイム (WinRT) をサポートするすべてのWindows 10 デバイスに共通する Win32 API のサブセットのエクスポートを提供します。 デスクトップ アプリまたはドライバーを OneCoreUap.lib (および他のライブラリなし) とリンクして、これらの API にアクセスします。 アプリまたはドライバーを OneCoreUap.lib にリンクし、そのライブラリの Win32 API のみを呼び出すと、UWP をサポートするすべてのWindows 10デバイスにアプリまたはドライバーが正常に読み込まれます。 |
OneCoreUAP_apiset.lib | このライブラリは OneCoreUAP.lib と同じカバレッジを提供しますが、 API セットの直接転送手法を 使用します。 このライブラリを使用すると、ターゲットとする SDK で指定されているWindows 10バージョン以上との互換性があります。 |