データ転送

コンポーネント オブジェクト モデル (COM) は、アプリケーション間でデータを転送するための標準的なメカニズムを提供します。 このメカニズムはデータ オブジェクトであり、IDataObject インターフェイスを実装する COM オブジェクトにすぎません。 クリップボードにコピーされたテキストなどの一部のデータ オブジェクトには、IDataObject が唯一のインターフェイスとして含まれます。 複合ドキュメント オブジェクトなどの他の インターフェイスは、IDataObject が単に 1 つのインターフェイスを公開します。 データ オブジェクトは複合ドキュメントの作業の基礎ですが、OLE テクノロジの外部にも広範なアプリケーションがあります。

データ オブジェクトへのポインターを交換することにより、データのプロバイダーとコンシューマーは、データの形式、データの転送に使用されるメディアの種類、またはデータをレンダリングするターゲット デバイスに関係なく、一様な方法でデータ転送を管理できます。 IDataObject の 1 つの実装を使用して、基本的なクリップボード転送、ドラッグ アンド ドロップ転送、OLE 複合ドキュメント転送のサポートをアプリケーションに含めることができます。 その後、各プロトコルの特別なセマンティクスに対応するために必要なコードの量は最小限です。

詳細については、次のトピックを参照してください。

複合ドキュメント