WKO モードでの XML Web サービスへのアクセス

XML Web サービスが COM+ または Microsoft Windows を使用して作成されていなくても、その XML Web サービスが構文の WSDL 記述を公開している限り、どの XML Web サービスでもアクセスして使用することができます。 soap:wsdl=URL モニカーを使用してコンポーネントのインスタンスを作成するだけです。URL は、アクセスする XML Web サービスの WSDL 記述の URL です。 これは、XML Web サービスにアクセスするための既知のオブジェクト (WKO) モードです。

オブジェクトのメソッドの呼び出しに関して、特別な考慮事項はありません。 XML Web サービスへのアクセスは SOAP クエリを介して行われ、応答は透過的に解釈されます。

コンポーネント サービス管理ツール

適用されません。

Visual Basic

次の Microsoft Visual Basic のコード フラグメントは、WKO モードでの XML Web サービスの使用を示しています。

Set Obj = GetObject("soap:wsdl=https://servername/vroot/progID.soap?WSDL")
output = Obj.Method(input)

このコード フラグメントでは、XML Web サービスとして公開されている COM+ アプリケーションのコンポーネントの使用を示しています。servername は、XML Web サービスを提供するサーバーの完全修飾ドメイン名です。vroot は、XML Web サービスが公開される IIS 仮想ルート ディレクトリです。progID は、使用するコンポーネントの ProgID です。

C/C++

次のコード フラグメントは、WKO モードでの XML Web サービスの使用を示しています。

HRESULT hr = CoGetObject(
     L"soap:wsdl=https://servername/vroot/progID.soap?WSDL",
     pBindOptions,
     IID_IUnknown,
     (void**)&pIUnknown);
if (FAILED(hr)) throw(hr); 

このコード フラグメントでは、XML Web サービスとして公開されている COM+ アプリケーションのコンポーネントの使用を示しています。servername は、XML Web サービスを提供するサーバーの完全修飾ドメイン名です。vroot は、XML Web サービスが公開される IIS 仮想ルート ディレクトリです。progID は、使用するコンポーネントの ProgID です。

解説

XML Web サービスが WKO モードで最初にアクセスされると、COM+ によってプロキシ クライアントが生成され、バックグラウンドでコンパイルされます。 この実行時の生成と WKO モードでの永続的な接続の欠如により、CAO モードと比較してパフォーマンスが大幅に低下します。

CAO モードでの XML Web サービスへのアクセス

COM+ SOAP サービスの概要

XML Web サービスの作成

XML Webサービスのセキュリティ保護