Windows Media Video 9 スクリーン デコーダー

Windows Media Video 9 Screen デコーダーは、 Windows Media Video 9 Screen Encoder によってエンコードされたストリームをデコードします。

クラス識別子

Windows Media Video 9 Screen デコーダーのクラス識別子 (CLSID) は、定数 CLSID_CMSSCDecMediaObjectで表されます。 デコーダーのインスタンスを作成する場合は、 CoCreateInstance を呼び出します。

入力の種類

Windows Media Video Screen Version 9 でエンコードされたコンテンツの 4 文字コード (FOURCC) は"MSS2" です。

バージョン 9 スクリーン デコーダーでは、次の入力の種類がサポートされています。

  • MEDIASUBTYPE_MSS2

出力の種類

次の出力の種類は、DirectX メディア オブジェクト (DMO) として使用されているバージョン 9 スクリーン デコーダーでサポートされています。

  • MEDIASUBTYPE_RGB24
  • MEDIASUBTYPE_RGB32
  • MEDIASUBTYPE_ARGB32
  • MEDIASUBTYPE_RGB565
  • MEDIASUBTYPE_RGB555
  • MEDIASUBTYPE_RGB8

次の出力の種類は、Media Foundation Transform (MFT) として使用されているバージョン 9 スクリーン デコーダーでサポートされています。

  • MFVideoFormat_RGB24
  • MFVideoFormat_RGB32
  • MFVideoFormat_ARGB32
  • MFVideoFormat_RGB565
  • MFVideoFormat_RGB555
  • MFVideoFormat_RGB8

解説

スクリーン デコーダー オブジェクトは IMediaObject インターフェイスを公開し、オブジェクトを DirectX Media Object (DMO) として使用できるようにし、オブジェクトを Media Foundation Transform (MFT) として使用できるように IMFTransform インターフェイスを公開します。

スクリーン デコーダーは、取得したインターフェイスと実行されている Windows のバージョンに応じて、DMO または MFT として動作します。 次の表は、画面デコーダーが DMO または MFT として動作する条件を示しています。

オペレーティング システム デコーダーの動作
Windows XP Windows Media Screen デコーダーは常に DMO として動作します。
Windows Vista および Windows 7 既定では、Windows Media Screen デコーダーは DMO として動作します。 画面デコーダーで IMFTransform インターフェイスを取得すると、MFT として動作します。

 

同じ CLSID (CLSID_CMSSCDecMediaObject) を使用して、バージョン 7 スクリーン デコーダーとバージョン 9 スクリーン デコーダーを作成できます。 Windows Media Video Screen Version 7 でエンコードされたコンテンツの FOURCC は、"MSS1" です。 バージョン 7 スクリーン デコーダーでは、MEDIASUBTYPE_MSS1入力の種類がサポートされています。

必要条件

要件
クライアント
Windows XP、Windows Vista、または Windows 7
ヘッダー
Wmcodecdsp.h
[DLL]
Wmvsdecd.dll

関連項目

Codec オブジェクト

コーデックの実装

Windows Media Video 9 Screen Codec の使用

Windows Media Video 9 Screen Encoder