サーバーとワークステーションのトランスポート機能
ネットワーク管理サーバーとワークステーションのトランスポート機能は、サーバーとリダイレクターとの間のトランスポート プロトコルのバインドとバインド解除を処理します。 サーバー トランスポート関数は、サーバーによって管理されるトランスポート プロトコルを処理します。ワークステーションのトランスポート機能は、リダイレクターによって管理されるトランスポート プロトコルを処理します。
トランスポート デバイスとサーバー間のファイル共有には、次の 2 つのコンポーネントがあります。
- ファイルが存在するサーバー コンピューター
- ファイルにアクセスするサーバー メッセージ ブロック (SMB) クライアント
クライアント コンピューターは、トランスポート プロトコルを使用してローカル エリア ネットワーク経由でサーバー コンピューターと通信します。たとえば、TCP や XNS などです。 クライアントは、データを取得する要求をサーバーに送信します。 ファイル要求を生成するクライアント コンピューター上のソフトウェアは、ローカル ファイル要求をサーバー コンピューターにリダイレクトするため、 リダイレクター と呼ばれます。 ファイル要求を受信して処理するコンピューター上のソフトウェアは、クライアントにサービスを提供するため 、サーバー と呼ばれます。 これらの要求に固有の形式は、SMB プロトコルと呼ばれます。
サーバー トランスポート関数を次に示します。
機能 | 説明 |
---|---|
NetServerComputerNameAdd | エミュレートされたサーバー名を、サーバーがアクティブになっている各トランスポート プロトコルにバインドします。 ( NetServerTransportEnum 関数と NetServerTransportAddEx 関数の機能を組み合わせます。 |
NetServerComputerNameDel | NetServerComputerNameAdd 関数の以前の呼び出しによって設定されたエミュレートされたサーバー名から各ネットワーク トランスポート プロトコルを切断します。 |
NetServerTransportAdd | 指定したサーバーをトランスポート プロトコルにバインドします。 (この関数は 、SERVER_TRANSPORT_INFO_0 情報レベルのみをサポートします。 |
NetServerTransportAddEx | 指定したサーバーをトランスポート プロトコルにバインドします。 (この拡張関数は、 SERVER_TRANSPORT_INFO_1、 SERVER_TRANSPORT_INFO_2、 およびSERVER_TRANSPORT_INFO_3 情報レベルをサポートします)。 |
NetServerTransportDel | トランスポート プロトコルをサーバーから切断します。 |
NetServerTransportEnum | サーバーによって管理されるトランスポート プロトコルを列挙します。 |
サーバー トランスポート機能は、次の情報レベルで使用できます。
ワークステーションのトランスポート機能は、ワークステーションに対して同等の操作を実行します。
Windows Server 2003 および Windows XP/2000: リダイレクターは、 NetWkstaTransportAdd 関数または NetWkstaTransportDel 関数をサポートしていません。 トランスポート プロトコルの既定の設定は、[ネットワークとダイヤルアップ接続] フォルダーの [ローカル エリア接続のプロパティ] ダイアログ ボックスで手動で変更できます。
ワークステーションのトランスポート機能を次に示します。
機能 | 説明 |
---|---|
NetWkstaTransportAdd | リダイレクターをトランスポート プロトコルに接続します。 |
NetWkstaTransportDel | リダイレクターからトランスポート プロトコルを切断します。 |
NetWkstaTransportEnum | リダイレクターによって管理されるトランスポート プロトコルを一覧表示します。 |
ワークステーションのトランスポート機能は、次の 1 つの情報レベルで使用できます。