セキュリティ保護可能なオブジェクトの種類ごとに、その種類のオブジェクトに固有の操作に対応するアクセス権のセットがあります。 これらのオブジェクト固有のアクセス権に加えて、セキュリティ保護可能なオブジェクトのほとんどの種類に共通する操作に対応する一連の標準アクセス権があります。
標準のアクセス権定数
アクセス マスク形式 には、標準アクセス権のビットセットが含まれています。 Winnt.h では、標準アクセス権の次の Windows 定数が定義されています。
定数 | 意味 |
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削除 | オブジェクトを削除する権限。 |
読み取り制御 | システム アクセス制御リスト (SACL) に情報を含めず、オブジェクトのセキュリティ記述子の情報を読み取る権限。 |
同期 | 同期にオブジェクトを使用する権限。 これにより、スレッドはオブジェクトがシグナル状態になるまで待機できます。 一部のオブジェクトの種類では、このアクセス権はサポートされていません。 |
WRITE_DAC | オブジェクトのセキュリティ記述子の 随意アクセス制御リスト (DACL) を変更する権限。 |
所有者書き込み | オブジェクトのセキュリティ記述子の所有者を変更する権限。 |
Winnt.h では、標準のアクセス権定数の次の組み合わせも定義されています。
定数 | 意味 |
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STANDARD_RIGHTS_ALL | DELETE、READ_CONTROL、WRITE_DAC、WRITE_OWNER、SYNCHRONIZE アクセスを組み合わせます。 |
標準実行権限STANDARD_RIGHTS_EXECUTE | 現在、同じREAD_CONTROLに定義されています。 |
STANDARD_RIGHTS_READ | 現在、同じREAD_CONTROLに定義されています。 |
標準権限が必要 | DELETE、READ_CONTROL、WRITE_DAC、およびWRITE_OWNERアクセスを結合します。 |
STANDARD_RIGHTS_WRITE | 現在、同じREAD_CONTROLに定義されています。 |