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複合ファイル

独自の構造化ストレージ オブジェクトとインターフェイスを実装できますが、COM には複合ファイルと呼ばれる標準的な実装が用意されています。 複合ファイルを使用すると、構造化ストレージの独自の実装をコーディングする作業が節約され、定義された標準に準拠することから得られるいくつかの追加の利点が得られます。 これらの利点には、次のようなものがあります。

  • ファイル システムとプラットフォームの独立性。 COM の複合ファイルの実装は、既存のフラット ファイル システム上で実行されるため、FAT ファイル システム、NTFS ファイル システム、または Macintosh ファイル システムに格納されている複合ファイルは、他のファイル システムのいずれかを使用してアプリケーションによって開くことができます。
  • 検索可能。 複合ファイル内の個別のオブジェクトは標準形式で保存され、標準の COM インターフェイスと API を使用してアクセスできるため、これらのインターフェイスと API を使用するすべてのブラウザー ユーティリティは、特定のオブジェクト内のデータが独自の形式であっても、ファイル内のオブジェクトを一覧表示できます。
  • 特定の内部データへのアクセス。 複合ファイルの実装では、特定の種類のデータ (要約情報など) を書き込む標準的な方法が提供されるため、アプリケーションは COM インターフェイスと API を使用してこのデータを読み取ることができます。