WER について
Windows エラー報告 (WER) は、Windows が検出し、情報を Microsoft に報告し、利用可能なソリューションをユーザーに提供できるハードウェアとソフトウェアの問題に関する情報を収集するように設計された柔軟なイベント ベースのフィードバック インフラストラクチャです。 WER の機能強化については、「WER の新機能」を参照してください。
Windows Vista 以降、Windows では、アプリケーションに変更を加えることなく、既定でクラッシュ、応答なし、カーネル フォールト エラーレポートが提供されます。 代わりに、アプリケーションは WER API を使用して、クラッシュ、非応答、またはカーネル エラーに関連しないアプリケーション固有の問題に関するエラー レポートを生成します。
アプリケーション固有の問題のエラー レポートを生成するには、レポート パラメーターと呼ばれるいくつかの基本的な情報を使用して、問題の簡単な説明を作成する必要があります。 レポート パラメーターには、アプリケーション名、アプリケーションのバージョン、モジュール名、モジュールのバージョン、エラー コードなどの情報が含まれます。 これらのレポート パラメーターの組み合わせによって、一意の問題が説明されます。
WER がソリューションを確認すると、最初に問題が既にわかっているかどうかを確認することで、Microsoft の WER サーバーと通信します。 サーバーは、次のいずれかの方法で応答します。
- 問題がわかっていて解決策がある場合、サーバーはソリューションをクライアント コンピューターに送信し、WER はこの情報をユーザーに表示します。
- 問題が調査中の場合、サーバーは状態を示す応答を送信する可能性があります。 開発者が問題を解決するためにより多くの情報を必要とする場合、サーバーは WER に追加情報を要求し、WER はユーザーにこの情報を送信するためのアクセス許可を求めます。
- 問題が不明な場合、サーバーは開発者が調査する問題を作成し、状態を示す応答を WER に送信します。
このプロセスを使用して、WER は必要に応じて詳細情報を収集するか、使用可能な場合はソリューションをユーザーに送信します。 Windows Vista では、ユーザーはいつでも [問題レポートと解決策] に移動して、使用可能なソリューションを表示したり、新しいソリューションが利用可能かどうかをチェックしたり、その他の WER レポートと設定を管理したりできます。 Windows 7 では、 問題レポートと解決策 が アクション センターと呼ばれるようになりました。 [ スタート] をクリックし、[ プログラムとファイルの検索 ] に「表示」と入力し、[ すべての問題レポートの表示]、[ 信頼性履歴の表示]、または [ 問題の解決策の表示] を選択します。