Partilhar via


新しい Office の Office テレメトリの概要

原文の記事の投稿日: 2012 年 8 月 2 日 (木曜日)

この投稿は、Office ソリューション管理チームのプログラム マネージャーである山岸真人によって書かれました。

2012 年 7 月 16 日に Office の次のバージョンが公開されました。この新しい Office には、IT 担当者のための強力な機能の 1 つとして、Office テレメトリという機能が含まれています。この機能は、IT 担当者が Office をより簡単にアップグレードできるようにするために開発されました。

今後の一連のブログ投稿で、移行コストを削減するための Office テレメトリの概念と機能について説明します。

最新の Office 互換性プロセス

私たちは、ごく単純な目標から出発しました。それは、IT 担当者が新しい Office を展開する前に Office の互換性に費やす時間を最小限に抑えることです (以前の Office 互換性テスト プロセスでは、何百万ものドキュメントと何百ものアドインを手動でテストするために 1 年以上かかるのが一般的でした)。新しい Office は、既存の Office ドキュメント、アドイン、カスタム ソリューションとの互換性が保たれるように作られています。それでも IT 担当者は、新しい Office で互換性やパフォーマンスの問題を引き起こすことなくユーザーのドキュメントやアドインを使用できるかどうかを確認する必要があります。私たちはそのことをよく理解しています。

そこで私たちは、新しい Office のために、展開を複雑にする一般的な問題を調査して、次のような新しい Office 互換性アプローチを開発しました。

ステップ 1 データを収集する : まず、ドキュメントとソリューションの実際の使用状況データとメタデータをエンド ユーザーから収集します。
ステップ 2 データを分析する : Office を展開した初日から使用できるようにする必要があるビジネス クリティカルなドキュメントとアドインを特定します。
ステップ 3 最も重要なソリューションに焦点を絞ってパイロット展開を開始する : 業務に必要なドキュメントとアドインに焦点を絞ってテストを実施します。ビジネス クリティカルなドキュメントとアドインのテスト中の動作をプロアクティブに監視して、問題を速やかに解決します。
ステップ 4 Office を展開してソリューションの監視を続ける : 新しい Office を展開して、対処する必要があるエラーやパフォーマンスの問題がないかどうか監視します。
 
本当に重要なドキュメントとアドインを特定して最新バージョンの Office で動作を監視するという作業は、途方もない作業のように思われますが、新しい Office では、この情報を自動的に収集できます。

すばらしいと思いませんか。しかし、実際に使用されているドキュメントやアドインを特定したり、その動作を調べたりするにはどうすればよいのでしょうか。
 
そのために開発されたのが、Office テレメトリ ダッシュボードです。このツールを使用すると、新しい互換性アプローチに従うために必要な情報にアクセスできます。

Office テレメトリ ダッシュボードとは

Office テレメトリ ダッシュボードは、IT 担当者のために作られた Excel ベースのソリューションで、エンド ユーザーが特定の Office ドキュメントを開く頻度、エンド ユーザーが経験している問題、エンド ユーザーの展開、ハードウェア、ドキュメントの詳細情報などのメトリックを表示できます。集計されたテレメトリ データがエンド ユーザーの PC から収集されます。では、データがどのように表示されるのか簡単に見てみましょう。下のスクリーンショットからわかるように、ダッシュボードには、会社で最もよく使用されているドキュメントとアドインが表示されます。

さらに、ドキュメントとアドインの動作状況も報告されます。Word、Excel、Outlook、および PowerPoint のバージョン間の互換性の問題や、アプリケーションの安定性の状態が検出されるため、問題のある領域をすばやく把握して修正できます。たとえば、下のスクリーンショットでは、DocStatusTracker.xlsx という Excel スプレッドシートの問題が検出されて報告されています。

 

データが収集されるしくみ

ダッシュボードのデータは、新しい Office に統合されているテレメトリ機能を使用してエンド ユーザーから収集されます。これにより、Office クライアントのインストールで発生するさまざまな種類のイベントが収集されます。

さらに、Office 2003、2007、2010 に テレメトリ エージェント を展開することもできます。これらのバージョンの Office でテレメトリ エージェントを使用すると、よく使用されているドキュメントや登録されているアドインのインベントリ情報が収集されます。これにより、新しい Office を展開する前に、最もよく使用されているドキュメントとアドインを確認できます。この情報は、企業のビジネス クリティカルなドキュメントとアドインの特定に欠かせません。

試してみるには

ここまで読んで頂きありごうとうございました。今後の投稿では、Office テレメトリの各機能、展開の手順やヒント、およびベスト プラクティスについて詳しく説明していきます。

新しい Office カスタマー プレビューを使用してこの機能を評価することができます。[すべてのアプリ] ページから (Windows 7 を使用している場合は [Office 2013 Tools] フォルダーから) Office テレメトリ ダッシュボードを起動すると、機能のクイック ガイドが表示されます。また、詳細な導入ガイドについては、TechNet を参照してください。

 

 

 

 

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Introducing Office Telemetry in the new Office」をご覧ください。