SAP とマイクロソフトのパートナーシップにより、ビジネス アプリケーションの中核に IoT データを提供

執筆者: Tony Shakib (IoT Business Acceleration Leader, Microsoft Azure)

このポストは、2019 年 5 月 8 日に投稿された SAP and Microsoft bring IoT data to the core of the business applications の翻訳です。

 

IoT クラウド エコシステムのリーダーであるマイクロソフトは、インテリジェント エッジとインテリジェント クラウドの両方で、さまざまな業界にフルスタックのビジネス アプリケーションを提供しています。近年、IoT 業界の継続的な成長が、あらゆる組織にとって変革をもたらす力となっています。マイクロソフトは 20 年以上にわたって SAP と提携し、エンタープライズ SAP ソリューション向けの環境を提供してきましたが、現在このパートナーシップは、Industrial Internet Consortium (英語)OPC Foundation (英語)Platform Industrie 4.0 (英語) といった方面に拡大しています。

2 月に開催された Mobile World Congress (世界最大級のモバイル見本市) において、SAP とマイクロソフトは、IoT 分野の物理的資産にも協業範囲を拡大することを発表しました。そして今回、SAP Leonardo IoTAzure IoT Hub の統合の一般提供を開始しました。

SAP Leonardo IoT と Azure IoT サービスの統合により、お客様は SAP のビジネス データを利用して、自社の IoT データのコンテキスト化とエンリッチメントを行い、新たなビジネス成果を得られるようになります。SAP Leonardo IoT は Azure IoT Hub と Azure IoT Edge を活用し、大規模かつセキュアな接続、強力なデバイス管理機能、業界最先端のエッジ コンピューティングのサポートを提供します。ビジネス データをインテリジェントに組み合わせて、インダストリアル IoT の機能やサービスを SAP ビジネス アプリケーションで使用できるようにすることで、お客様は物理的資産からビジネス プロセスや顧客関係に至るまで、自社のデータをくまなく把握できるようになり、完全なデジタル フィードバック ループが実現します。

Microsoft intelligent edge diagram

SAP とマイクロソフトの共通の目標は、物理的資産からビジネス プロセスまでのデータを包括的に把握できるようにすることです。これにより、お客様はデータ サイロを解消し、インテリジェント クラウドとインテリジェント エッジの間で完全なデジタル フィードバック ループを実現できます。Microsoft Azure IoT Edge で SAP Essential Business Functions を実行することで、お客様はビジネスに必要な機能やガバナンス機能をエッジに組み込み、自社の貴重な資産に最も近い場所に S/4HANA および C/4HANA のビジネス プロセスを拡張できます。

Azure IoT と SAP Leonardo IoT の相互運用性の詳細については、こちらのビデオ (英語) をご覧ください。