ユーザー フローのカスタム属性を定義する
ヒント
この記事は、B2B コラボレーション ユーザー フローを対象としています。 テナントが顧客 ID とアクセス管理用に構成されている場合は、顧客向けの「サインアップ中にユーザー属性を収集する」を参照してください。
アプリケーションごとに、サインアップ中に収集する情報の要件が異なる場合があります。 Microsoft Entra 外部 ID には、名、姓、市区町村、郵便番号など、属性に格納された一連の情報が組み込みで用意されています。 Microsoft Entra 外部 ID では、外部ユーザーがユーザー フローを通じてサインアップするときにゲスト アカウントに格納される一連の属性を拡張できます。
Microsoft Entra 管理センターでカスタム属性を作成し、セルフサービス サインアップのユーザー フローでそれらを使用できます。 また、Microsoft Graph API を使用してこれらの属性を読み書きすることもできます。 Microsoft Graph API では、拡張属性を使用したユーザーの作成と更新がサポートされています。 Graph API の拡張属性には、extension_<extensions-app-id>_attributename
という規則を使って名前が付けられます。 次に例を示します。
"extension_831374b3bd5041bfaa54263ec9e050fc_loyaltyNumber": "212342"
<extensions-app-id>
は、ご自身のテナントに固有です。 この ID を見つけるには、[ID]、[アプリケーション]、[アプリの登録]、[すべてのアプリケーション] の順に移動します。 "aad-extensions-app" で開始されるアプリを検索して、それを選択します。 アプリの [概要] ページの [アプリケーション (クライアント) ID] を書き留めます。
カスタム属性を作成する
ヒント
この記事の手順は、開始するポータルによって若干異なる場合があります。
Microsoft Entra 管理センターにユーザー管理者以上でサインインしてください。
[ID]>[External Identities]>[概要] を参照します。
[カスタムのユーザー属性] を選択します。 使用可能なユーザー属性が一覧表示されます。
属性を追加するには、 [追加] を選択します。
[属性の追加] ペインで、次の値を入力します。
- [名前] - カスタム属性の名前を指定します ("Shoe size" など)。
- [データ型] - データ型を選択します ( [String] 、 [Boolean] 、または [Int] )。
- [説明] - 必要に応じて、内部使用のためにカスタム属性の説明を入力します。 この説明は、ユーザーには表示されません。
[作成] を選択します
カスタム属性をユーザー属性の一覧に追加すると、ユーザー フロー内でそれを使用することができるようになります。 ただしその属性は、任意のユーザー フロー内で初めて使用される際にのみ作成されます。 その新しく追加したカスタム属性が含まれるユーザー フローを使用して新しいユーザーを作成すると、Microsoft Graph Explorer 内でそのオブジェクトにクエリを実行することができます。 これで、ユーザー オブジェクト上でサインアップ中に収集される属性の一覧に、ShoeSize が表示されるようになります。 ユーザー オブジェクトにこの属性が追加された後は、アプリケーションから Graph API を呼び出して、そこからデータを取得できます。