Azure NetApp Files バックアップの要件と考慮事項
この記事では、Azure NetApp Files バックアップを使用する前に知っておく必要がある要件と考慮事項について説明します。
要件と考慮事項
Azure NetApp Files バックアップを使用する前に、要件および考慮事項をいくつか知っておく必要があります。
重要
すべてのバックアップにはバックアップ コンテナーが必要です。 既存のバックアップがある場合、バックアップを操作する前にバックアップ コンテナーにバックアップを移行する必要があります。 詳細については、「バックアップ コンテナーの管理」を参照してください。
Azure NetApp Files バックアップは、ご自身の Azure NetApp Files サブスクリプションに関連付けられているリージョン内で使用できます。 リージョン内の Azure NetApp Files バックアップが保護できるのは、同じリージョン内にある Azure NetApp Files ボリュームだけです。 たとえば、米国西部 2 内に配置されているボリュームに対して、米国西部 2 内のサービスによって作成されたバックアップは、同じく米国西部 2 内に配置されている Azure ストレージにも送信されます。 Azure NetApp Files は、異なるリージョンへのバックアップまたはバックアップ レプリケーションをサポートしいません。
バックアップが実際に完了してから、表示されるまでに、最長で 5 分の遅延が発生する可能性があります。
10 TB を超えるボリュームの場合、バックアップ メディアからすべてのデータを転送するのに数時間かかることがあります。
Azure NetApp Files バックアップ機能では、毎日、毎週、毎月のローカル スナップショットを Azure Storage にバックアップできます。 時間単位のバックアップは現時点では、サポートされていません。
Azure NetApp Files バックアップによって使用されるのは、リージョン内の 3 つの Azure 可用性ゾーンにわたってデータを同期的にレプリケートするゾーン冗長ストレージ (ZRS) アカウントです。ただし、リストのリージョンについては、ローカル冗長ストレージ (LRS) ストレージのみがサポートされています:
- 米国西部
LRS の場合、サーバーラックやドライブの故障からの復旧が可能です。 ただし、データ センター内で火災や洪水などの災害が発生した場合、LRS を使用しているストレージ アカウントのすべてのレプリカが失われたり、回復不能になったりする可能性があります。
ポリシー ベースの (スケジュールされた) Azure NetApp Files バックアップは、スナップショット ポリシー構成 とは独立しています。
リージョン間レプリケーション (CRR) または ゾーン間レプリケーション (CZR) 設定では、Azure NetApp Files バックアップはソース ボリュームに対してのみ構成できます。
宛先ボリュームのバックアップは、手動で作成されたスナップショットに対してのみサポートされています。 宛先ボリュームのバックアップを作成するには、ソース ボリュームでスナップショットを作成し、スナップショットが宛先ボリュームにレプリケートされるまで待機します。 宛先ボリュームから、バックアップ用のスナップショットを選択します。 宛先ボリュームのスケジュールされたバックアップはサポートされていません。
バックアップの復元に関するその他の考慮事項については、「バックアップを新しいボリュームに復元する」を参照してください。
ボリュームを削除してもバックアップは残ります。 バックアップが不要になった場合は、バックアップを手動で削除する必要があります。
バックアップを含む親リソース グループまたはサブスクリプションを削除する必要がある場合は、最初にすべてのバックアップを削除する必要があります。 リソース グループまたはサブスクリプションを削除してもバックアップは削除されません。