Azure Data Share の概念

Azure Data Share では、データ共有に関連するいくつかの新しい用語が導入されています。 この記事では、サービス全体で使用されるよく使用される用語について説明します。

データ プロバイダー

データ プロバイダーは、コンシューマーとデータを共有する組織です。 通常、データ プロバイダーはデータの所有者または管理者になることができます。 データ プロバイダーは、さまざまな種類のデータを共有します。 データ プロバイダーが共有するデータの例には、販売時点や時系列データなどの生データが含まれます。 データ プロバイダーは、分析と分析情報が既に含まれている前処理済みのキュレーションされたデータを共有することもできます。

データ コンシューマー

データ コンシューマーは、データ プロバイダーからデータを受信する組織です。 データ コンシューマーは、共有データを独自のデータと結合して分析情報を導き出したい場合があります。 場合によっては、データ コンシューマーが既に処理されているデータを受信している可能性があります。

Data Share

データ共有は、単一のエンティティとして共有されるデータセットのグループです。 データセットには、Azure Data Share でサポートされている多数の Azure データ ソースからのものを利用できます。 現在、Azure Data Share でサポートされているデータ ストアをご確認ください。

共有サブスクリプション

データ コンシューマーがデータ プロバイダーからのデータ共有への招待を承諾すると、共有サブスクリプションが作成されます。 データ プロバイダーは、Azure Data Share アカウントで [Sent Shares] (送信した共有) に移動し、[Share Subscriptions] (共有サブスクリプション) を選択すると、アクティブな共有サブスクリプションを表示できます。

データ コンシューマーは、[Received Shares] (受信した共有) に移動して受信した共有の状態を表示すると、アクティブな共有サブスクリプションがあるかどうかを確認できます。

スナップショット

スナップショットは、データ コンシューマーがデータ共有への招待を承諾すると作成されます。 招待を承諾すると、共有されたデータの完全なスナップショットがトリガーされます。 スナップショットは、データ コンシューマーがスナップショットを生成した時点のデータのコピーです。

スナップショットには、完全と増分の 2 種類があります。 完全なスナップショットには、データ共有内のすべてのデータが含まれています。 増分スナップショットには、最後のスナップショットがトリガーされてから更新/追加されたすべてのデータが含まれています。

Azure Data Share でのスナップショットの設定

データ プロバイダーは、データ共有のスナップショット設定を有効にすることができます。 この設定により、データ コンシューマーは増分更新が発生した際にそれを受信できるようになります。 データ プロバイダーがデータ コンシューマーに共有データの更新を受信させたい場合、この設定を有効にする必要があります。

データ プロバイダーがこの設定を有効にする場合、繰り返し間隔を選択できます。 繰り返し間隔には、1 時間ごとまたは 1 日ごとを設定できます。

データ コンシューマーは、スナップショット スケジュールをオプトインして増分更新を受信することができます。増分更新には、最初に新しいスナップショットが生成されてから変更されたすべてのデータが含まれます。

招待状

データ プロバイダーは、データ共有に複数の受信者を招待できます。 これは、データ共有に受信者を追加することで行います。 データ共有を作成した後に招待を追加することもできます。

データ プロバイダーは、送信された後に承諾されなかった招待を削除できます。 データ プロバイダーがまだ承諾されていない招待を削除すると、データ コンシューマーがそれを承諾することはできなくなります。

招待は、1 日に最大 5 回、再送信できます。

受信者

受信者は、データ共有への招待を受信する人です。 通常、データ プロバイダーは、作成したデータ共有に受信者を追加します。 受信者が招待を承諾すると、データ コンシューマーになります。

次のステップ

データの共有を始める方法については、データの共有に関するチュートリアルをご覧ください。