.lib
リンカー入力としてのファイル
LINK は、COFF 標準ライブラリと COFF インポート ライブラリを受け入れますが、どちらも通常は拡張機能 .lib
。 標準ライブラリにはオブジェクトが含まれ、LIB ツールによって作成されます。 インポート ライブラリには他のプログラムのエクスポートに関する情報が含まれ、LINK によってエクスポートを含むプログラムのビルド時に作成されるか、LIB ツールによって作成されます。 LIB を使って標準ライブラリまたはインポート ライブラリを作成する方法については、「LIB リファレンス」を参照してください。 LINK を使用してインポート ライブラリを作成する方法の詳細については、 /DLL
オプションを参照してください。
ライブラリは、LINK に対してファイル名引数または既定のライブラリとして指定されます。 LINK は、最初にコマンド ラインで指定されたライブラリ、次に /DEFAULTLIB
オプションで指定された既定のライブラリ、次に .obj
ファイルで指定された既定のライブラリで検索することで、外部参照を解決します。 ライブラリ名でパスが指定されている場合は、LINK によってそのディレクトリ内のライブラリが検索されます。 パスが指定されていない場合、LINK は最初に LINK が実行されているディレクトリ、次に LIB
環境変数で指定された任意のディレクトリを検索します。
.lib
ファイルをリンカー入力として開発環境に追加するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳しくは、「コンパイラとビルドのプロパティを設定する」をご覧ください。
Configuration Properties>Linker>Input プロパティ ページを選択します。
追加依存関係プロパティを変更して、
.lib
ファイルを追加します。[OK] または [適用] を選択して、変更内容を保存します。
.lib
ファイルをリンカー入力としてプログラムで追加するには
- 以下AdditionalDependenciesを参照してください。
例
次の例では、 .lib
ファイルをビルドして使用する方法を示します。
まず、 .lib
ファイルをビルドします。
// lib_link_input_1.cpp
// compile by using: cl /LD lib_link_input_1.cpp
__declspec(dllexport) int Test() {
return 213;
}
次に、先ほど作成した .lib
ファイルを使用して、このサンプルをコンパイルします。
// lib_link_input_2.cpp
// compile by using: cl /EHsc lib_link_input_1.lib lib_link_input_2.cpp
__declspec(dllimport) int Test();
#include <iostream>
int main() {
std::cout << Test() << std::endl;
}
213