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方法: .NET Framework シングルファイル アセンブリをビルドする

アセンブリの最も単純な形式であるシングルファイル アセンブリには、型の情報、実装、アセンブリ マニフェストが含まれています。 コマンド ライン コンパイラや Visual Studio を利用し、.NET Framework を対象とするシングルファイル アセンブリを作成できます。 既定では、コンパイラでは .exe 拡張子でアセンブリ ファイルが作成されます。

Note

C# と Visual Basic の Visual Studio は、シングルファイル アセンブリの作成にのみ使用できます。 マルチファイル アセンブリを作成する場合は、コマンド ライン コンパイラまたは Visual C++ を使用する必要があります。

次の手順は、コマンド ライン コンパイラでシングルファイル アセンブリを作成する方法です。

拡張子が .exe のアセンブリを作成する

コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。

<コンパイラ コマンド><モジュール名>

このコマンドでは、コンパイラ コマンドはお使いのコード モジュールで使用されている言語のコンパイラ コマンドで、モジュール名はアセンブリにコンパイルするコード モジュールの名前です。

次の例では、myCode というコード モジュールから myCode.exe という名前のアセンブリが作成されます。

csc myCode.cs
vbc myCode.vb

拡張子が .exe のアセンブリを作成し、出力ファイル名を指定する

コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。

<コンパイラ コマンド>/out:<ファイル名><モジュール名>

このコマンドでは、コンパイラ コマンドはお使いのコード モジュールで使用されている言語のコンパイラ コマンド、ファイル名は出力ファイル名、モジュール名はアセンブリにコンパイルするコード モジュールの名前です。

次の例では、myCode というコード モジュールから myAssembly.exe という名前のアセンブリが作成されます。

csc -out:myAssembly.exe myCode.cs
vbc -out:myAssembly.exe myCode.vb

ライブラリ アセンブリを作成する

ライブラリ アセンブリはクラス ライブラリに似ています。 他のアセンブリにより参照される型が含まれますが、実行を開始するためのエントリ ポイントがありません。

ライブラリ アセンブリを作成するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

<コンパイラ コマンド>/t:library<モジュール名>

このコマンドでは、コンパイラ コマンドはお使いのコード モジュールで使用されている言語のコンパイラ コマンドで、モジュール名はアセンブリにコンパイルするコード モジュールの名前です。 /out: オプションなど、他のコンパイラ オプションも使用できます。

次の例では、myCode というコード モジュールから myCodeAssembly.dll という名前のライブラリ アセンブリが作成されます。

csc -out:myCodeLibrary.dll -t:library myCode.cs
vbc -out:myCodeLibrary.dll -t:library myCode.vb

関連項目