マルチファイル アセンブリ
Note
この記事は .NET Framework に固有のものです。 .NET 6 以降のバージョンを含め、.NET の新しい実装には適用されません。
コマンド ライン コンパイラまたは Visual C++ で Visual Studio を使って、.NET Framework をターゲットとするマルチファイル アセンブリを作成できます。 アセンブリ内の 1 つのファイルには、アセンブリ マニフェストが含まれている必要があります。 アプリケーションを起動するアセンブリには、Main
メソッドや WinMain
メソッドなどのエントリ ポイントも含まれている必要があります。
たとえば、2 つのコード モジュール Client.cs と Stringer.cs を含むアプリケーションがあるものとします。 Stringer.cs は、Client.cs 内のコードによって参照される myStringer
名前空間を作成します。 Client.cs には、アプリケーションのエントリ ポイントである Main
メソッドが含まれます。 この例では、2 つのコード モジュールをコンパイルし、さらにアプリケーションを起動するアセンブリ マニフェストを含む 3 番目のファイルを作成します。 アセンブリ マニフェストは、Client モジュールと Stringer モジュールの両方を参照します。
Note
アセンブリに複数のコード モジュールがある場合でも、マルチファイル アセンブリが持つことのできるエントリ ポイントは 1 つだけです。
マルチファイル アセンブリを作成するのにはいくつかの理由があります。
異なる言語で記述されたモジュールを結合するため。 これは、マルチファイル アセンブリを作成する最も一般的な理由です。
使用頻度の低い型を、必要なときにだけダウンロードされるモジュールに入れることにより、アプリケーションのダウンロードを最適化するため。
複数の開発者が記述したコード モジュールを結合するため。 開発者ごとに各コード モジュールをアセンブリにコンパイルすることもできますが、そうすると、すべてのモジュールがマルチファイル アセンブリに収められている場合であれば公開されない一部の型が強制的に公開されることがあります。
アセンブリを作成した後は、アセンブリ マニフェスト (以降アセンブリ) を含むファイルに署名したり、ファイルとアセンブリに厳密な名前を付けて、グローバル アセンブリ キャッシュに配置したりすることができます。
関連項目
.NET