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ワークフロー要素

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

ワークフローは "要素" から構成されます。次のセクションでは、要素の各タイプについて説明します。

タスク

タスクは、実行しなければならない作業単位です。ワークフローに追加できるタスクには、手動タスクと自動化タスクの 2 種類があります。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gif手動タスク

手動タスクは、ユーザーが実行する必要がある作業単位です。たとえば、経費精算書ワークフローの手動タスクの場合、担当ユーザーは、次の作業を行う必要があります。

  • 経費精算書と共に提出された領収書の確認。

  • 従業員の管理者への電話。

手動タスクのコンフィギュレーション方法については、「手動タスクのコンフィギュレーション」を参照してください。手動タスクを使用するワークフローの例を表示するには、「タスクに複数のユーザーを含むワークフロー」を参照してください。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gif自動化タスク

自動化タスクは、システムが実行する必要がある作業単位です。このタスクは、ユーザーの介在を必要としません。たとえば、販売注文ワークフローには、システムが実行しなければならない次のような自動化タスクがあります。

  • 与信チェックの実行。

  • 顧客の顧客レコードの作成 (レコードがまだ存在しない場合)。

自動化タスクのコンフィギュレーション方法については、「自動化タスクのコンフィギュレーション」を参照してください。自動化タスクを使用するワークフローの例を表示するには、「条件判断を含むワークフロー」を参照してください。

承認プロセス

承認プロセスは独立した複数のステップで構成されるプロセスです。各承認ステップで、ユーザーは次の操作を行うことができます。

  • ドキュメントの承認。

  • ドキュメントの否認。

  • ドキュメントに対する変更依頼。

  • 別のユーザーへの承認対象ドキュメントの割り当て。

承認プロセスとそのステップのコンフィギュレーション方法については、「承認プロセスのコンフィギュレーション」と「承認ステップのコンフィギュレーション」を参照してください。承認プロセスを使用するワークフローの例を表示するには、「承認ステップに複数のユーザーを含むワークフロー」を参照してください。

行項目ワークフローの要素

ワークフローを作成して、ドキュメントやドキュメントの行項目を処理できます。たとえば、タイム シートの承認ワークフローが作成済であるとします。(このワークフローは、ドキュメント ワークフローと呼ぶことにします)。そのドキュメント ワークフローには、行項目ワークフロー要素を追加できます。行項目要素の実行時には、ドキュメントの各行項目が処理のために送信されます。すべての行項目を同じ行項目ワークフローで処理することも、各行項目を異なる行項目ワークフローで処理することもできます。

従業員が、次の図のようなタイム シートを提出したとします。

行項目を含むワークフロー

このシナリオの場合は、次のような行項目ワークフローを作成できます。

  • 行項目ワークフロー 1 – このワークフローは、プロジェクト ID = 1111 の行項目処理に使用されます。

  • 行項目ワークフロー 2 – このワークフローは、プロジェクト ID = 2222 の行項目処理に使用されます。

  • 行項目ワークフロー 3 – このワークフローは、プロジェクト ID = 3333 の行項目処理に使用されます。

行項目ワークフローの要素をコンフィギュレーションする方法については、「行項目ワークフローのコンフィギュレーション」を参照してください。行項目ワークフローの要素を使用するワークフローの例を表示するには、「行項目ワークフロー要素を含むワークフロー」を参照してください。

フロー制御要素

次の要素を使用すると、同時に実行される代替分岐または分岐があるワークフローを設計できます。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gif手動決定

手動決定は、ワークフローが 2 つの分岐に分かれるポイントです。ユーザーが判断を行い、その判断によって、提出済のドキュメントをどちらの分岐で処理するかが決定されます。

手動決定のコンフィギュレーション方法については、「手動決定のコンフィギュレーション」を参照してください。手動決定を使用するワークフローの例を表示するには、「手動決定を含むワークフロー」を参照してください。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gif条件付き意思決定

条件判断は、ワークフローが 2 つの分岐に分かれるポイントです。使用する分岐は、提出されたドキュメントが指定条件を満たすかどうかをシステムが評価して決定します。

条件判断のコンフィギュレーション方法については、「条件付き意思決定のコンフィギュレーション」を参照してください。条件付意思決定を使用するワークフローの例を表示するには、「条件判断を含むワークフロー」を参照してください。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gif並列活動

並列活動は、同時に実行する 2 つ以上のワークフロー分岐を含むワークフロー要素です。

並列活動のコンフィギュレーション方法については、「並列活動のコンフィギュレーション」を参照してください。

Dd309626.collapse_all(ja-jp,AX.60).gifサブワークフロー

サブワークフローは、他のワークフローのコンテキストで実行するワークフローです。

サブワークフローのコンフィギュレーション方法については、「ワークフローのコンフィギュレーション」を参照してください。