表形式データの定義

多くの場合、トランザクション インテグレーター (TI) が処理する入力データまたは出力データは、表形式または配列形式である可能性があります。 TI を使用すると、この種類のデータを次のいずれかの形式として定義できます。

  • レコード。 レコードセットは、Microsoft ActiveX® Data Objects (ADO) 環境で表形式データを表示および操作する手段を提供します。 レコードセットには、ADO アプリケーションで管理できるように、すべての ADO 情報が含まれています。 レコードセットは、ADO を使用して表形式データを取得および変更するために使用されるプライマリ オブジェクトです。 レコードセット オブジェクトは、テーブル内のレコードのセットを表します。 レコードセットを使用すると、TI は構造体の配列 (または COBOL 用語のテーブル) を実質的にサポートできます。1 つの行のみを含むレコードセットである構造体の特殊なケースをサポートすることもできます。 行の各列に含めることができるデータ要素は 1 つだけです。 レコードセットを入れ子にしたり、配列を含めることはできません。

  • ユーザー定義型 (UDT)。 ADO アプリケーションに公開するために必要なすべての書式設定を含める必要があるレコードセットとは異なり、UDT は生データに過ぎないため、レコードセットよりも高速になります。 UDT には、通常の (固定サイズの) 配列を含めることができます。 動的配列を含めることもできます。 複数の異なる型の変数を組み合わせて UDT を作成できます。 UDT は、複数の関連する情報を記録する 1 つの変数を作成する場合に便利です。

  • Array 型。 COM/COM+ および .NET 環境では、配列は、境界に関する情報を含み、配列要素のデータを含む SAFEARRAY です。 SAFEARRAYs は、ホスト コンピューター上の固定サイズの配列にマップされます。 SAFEARRAYs には可変サイズがあり、ホスト コンピューター上の固定サイズ配列との間でカスタム情報をマーシャリングする必要があります。

    配列は、単純なデータ型に 1 つ以上の OCCURS 句がある場合、インポート プロセス中にメインフレーム コンピューター上に作成されます。 OCCURS 句は、固定テーブルまたは可変長テーブルを表すことができます。 COBOL では入れ子になった OCCURS DEPENDING 句を使用できますが、TI では、最も外側のテーブル ディメンションの OCCURS DEPENDING 長さ指定子のみがサポートされます。 TI Designerでは、入れ子になった長さの指定子は無視されます。

Note

同じフィールドを持つ UDT とレコードセットは、COBOL で同じように見える。

参照

トランザクション インテグレーターの基本的な機能