CommandText プロパティ (ADO)

適用先: Access 2013、Office 2013

プロバイダーに対して発行するコマンド文字列を示します。

設定と戻り値

SQL ステートメント、テーブル名、相対 URL、またはストアド プロシージャの呼び出しなど、プロバイダーのコマンドを含む文字列型 ( String ) の値を設定または取得します。 既定値は "" (長さ 0 の文字列) です。

注釈

Command オブジェクトで表されるコマンド テキストを設定または取得するには、 CommandText プロパティを使用します。 通常は SQL ステートメントを使いますが、ストアド プロシージャの呼び出しなど、プロバイダーが認識する、他の種類のコマンド ステートメントでもかまいません。 SQL ステートメントは、特定の文法またはプロバイダーのクエリ プロセッサがサポートするバージョンである必要があります。

Command オブジェクトの Prepared プロパティが True に設定されていて、 CommandText プロパティを設定するときに開いていた接続に Command オブジェクトがバインドされている場合、 Execute メソッドまたは Open メソッドを呼び出すと、クエリ (つまり、プロバイダーが保存するコンパイルされたクエリ) が準備されます。

CommandType プロパティの設定値によっては、 CommandText プロパティが変更される場合があります。 CommandText プロパティはいつでも読み出すことができ、ADO がコマンド実行中に使う実際のコマンド テキストの参照も可能です。

ファイルやディレクトリなどのリソースを指定する相対 URL を設定したり取得したりするには、 CommandText プロパティを使います。 リソースは、絶対 URL で明示的に指定された位置や、開かれた Connection オブジェクトで暗黙的に指定された位置に対して相対的です。

注:

[!メモ] http スキームを使用している URL は、Microsoft OLE DB Provider for Internet Publishing を自動的に呼び出します。 詳細については、「 絶対 URL と相対 URL」を参照してください