Command オブジェクトの使用 (Access)

適用先: Access 2013、Office 2013

データ ソースに接続した後、データ ソースに対して要求を実行して結果セットを取得する必要があります。 ADO では、この種類のコマンド機能を Command オブジェクトでカプセル化します。

Command オブジェクトを使用すると、プロバイダーがコマンド文字列を正しく解釈できる場合、プロバイダーに任意の種類の操作を要求できます。 データ プロバイダーに対する一般的な操作では、データベースを照会して、Recordset オブジェクトにレコードを返します。 Recordset については、この章とその他の章で後述しますが、ここでは、結果セットを保持および表示するためのツールと考えてください。 多くの ADO オブジェクトと同様に、プロバイダーの機能によっては、 Command オブジェクトのコレクション、メソッド、またはプロパティを参照したときにエラーが発生する場合があります。

データ ソースに対してコマンドを実行する際に、 Command オブジェクトを必ず作成しなければならないわけではありません。 Connection オブジェクトで Execute メソッドを使用することも、 Recordset オブジェクトで Open メソッドを使用することもできます。 ただし、コード内でコマンドを再利用する必要がある場合、またはコマンドに詳細なパラメーター情報を渡す必要がある場合は、 Command オブジェクトを使用する必要があります。 これらのシナリオについては、この章の後半で詳しく説明します。

注:

プロバイダーがサポートしている場合、特定の Command は、結果セットを Recordset としてではなく、バイナリ ストリームまたは 1 つの Record として返すことができます。 また、結果セットをまったく返さない Command もあります (SQL Update クエリなど)。 ただし、この章では、Recordset オブジェクトに結果を返す Command の実行という最も一般的なシナリオについて説明します。 結果を Record または Stream に返す方法の詳細については、「10 章: レコードとストリーム」を参照してください。

このセクションでは、以下のトピックについて説明します。