Application.GetOption メソッド (Access)

GetOption メソッドは、[アクセス オプション] ダイアログ ボックスのオプションの現在の値を返します。この値を使用するには、[Microsoft Office] ボタンを選択し、[アクセス オプション] を選択します。 Variant 型です。

構文

GetOption (OptionName)

expressionApplication オブジェクトを 表す変数。

パラメーター

名前 必須 / オプション データ型 説明
OptionName 必須 String オプションの名前を指定します。 オプション名の引数文字列の一覧については、「 Visual Basic からオプションを設定する」を参照してください。

戻り値

バリアント型

注釈

GetOption メソッドと SetOption メソッドは、Visual Basic コードから環境オプションを変更する手段を提供します。 これらのメソッドにより、[Access のオプション] ダイアログ ボックスで使用できるオプションを設定または取得できます。

使用できるオプションの値は、設定するオプションの種類によって異なります。 一般的なオプションには次の 3 種類があります。

  • チェック ボックスのオン/オフを切り替えて設定する、Yes または No の値を取るオプション

  • 文字列や数値を入力して設定するオプション

  • リスト ボックス、コンボ ボックス、またはオプション グループから選択できる定義済みのオプション

ユーザーがチェック ボックスをオンまたはオフにして設定するオプションの場合、オプション設定が [はい] (チェック ボックスがオン) の場合は 、GetOption メソッドは True (1) を返し、オプション設定が [いいえ] (チェック ボックスがオフ) の場合は False (0) を返します。 SetOption メソッドを使用してこの種類のオプションを設定するには、次の例のように、引数の設定に True または False を指定します。

Application.SetOption "Show Status Bar", True

文字列または数値を入力してユーザーが設定するオプションの場合、 GetOption メソッドはダイアログ ボックスに表示される設定を返します。 次の例では、左余白の設定を含む文字列を返します。

Dim varSetting As Variant 
varSetting = Application.GetOption("Left Margin")

このようなオプションを SetOption メソッドで設定するには、ダイアログ ボックスに入力するのと同じように文字列や数値を指定します。 次の例では、既定のフォーム テンプレートを OrderTemplate に設定します。

Application.SetOption "Form Template", "OrderTemplate"

リスト ボックスまたはコンボ ボックスから設定値を選ぶオプションの場合、GetOption メソッドは、リスト内での位置に対応する番号を返します。 番号は 0 から始まるので、GetOption メソッドは、最初の項目に対しては 0、2 番目の項目には 1、以下同様に返します。 たとえば、[オブジェクト デザイナー] タブの [既定のデータ型] オプション (Default Field Type) が [オートナンバー型] に設定されている場合、これはリスト中で 6 番目の項目なので GetOption メソッドは 5 を返します。

このようなオプションを設定するには、リスト内でのオプションの位置を SetOption メソッドの引数 setting として数値で指定します。 次の例では、[ 既定のフィールドの種類] オプションを AutoNumber に設定します。

Application.SetOption "Default Field Type", 5

その他のオプションは、[ アクセス オプション] ダイアログ ボックスのオプション グループでオプション ボタンを選択することによって設定されます。 Visual Basic では、これらのオプションは、オプション グループ内の特定のオプションの位置を指定することによっても設定されます。 グループの最初のオプションには、0、2 番目、1 などの番号が付けられます。 たとえば、[オブジェクト デザイナー] タブの [選択動作] オプションが [部分囲み] に設定されている場合、GetOption メソッドは次の例のように 0 を返します。

Debug.Print Application.GetOption("Selection Behavior")

オプション グループを構成するオプションを設定するには、グループ内でのそのオプションのインデックス値を指定します。 次の例では 、選択範囲の動作 を完全に囲むに設定します。

Application.SetOption "Selection Behavior", 1

注:

Microsoft Office Access を終了するときにすべての変更されたオプションを元の設定に戻す必要がある場合があります。 この場合、元の設定をパブリック変数に格納しておき、 SetOption メソッドを使用して、元の設定に戻します。 フォームの Close イベント プロシージャ、またはユーザーがアプリケーションを終了するために実行する必要があるカスタム終了プロシージャに、オプションをリセットするコードを含めることができます。

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