次の方法で共有


/bugreport

バグ レポートの提出時に使用するファイルを作成します。

/bugreport:file

引数

語句

定義

file

必ず指定します。 バグ レポートを作成するファイルの名前。 ファイル名に空白が含まれている場合は、二重引用符 (" ") で囲みます。

解説

file には次の情報が追加されます。

  • コンパイル時のすべてのソース コード ファイルのコピー。

  • コンパイルで使用されたコンパイラ オプションの一覧。

  • コンパイラ、共通言語ランタイム、およびオペレーティング システムのバージョン情報。

  • コンパイラの出力 (指定されている場合)。

  • 問題の説明。プロンプトが表示されます。

  • 問題の修正方法の説明。プロンプトが表示されます。

すべてのソース コード ファイルのコピーが file に収められるため、問題があると思われるコードをできるだけ小さなプログラムとして再生成できます。

セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ

/bugreport オプションにより、機密性の高い情報を格納するファイルが作成されます。これには、現在時刻、コンパイラのバージョン、.NET Framework のバージョン、オペレーティング システムのバージョン、ユーザー名、コンパイラを起動したコマンド ライン引数、すべてのソース コード、参照されるアセンブリのバイナリ形式が含まれます。このオプションを設定するには、ASP.NET アプリケーションのサーバー側のコンパイルに使用する web.config ファイル内のコマンド ライン オプションを指定します。これを回避するには、Machine.config ファイルを変更して、ユーザーがサーバーでコンパイルすることを許可しないようにします。

このオプションを /errorreport:prompt、/errorreport:queue、または /errorreport:send と組み合わせて使用しているときに、アプリケーションで内部コンパイラ エラーが発生すると、file 内の情報がマイクロソフトに送信されます。 マイクロソフトのエンジニアは、この情報を基にエラーの原因を特定し、Visual Basic の次のリリースの改善に役立てます。 既定では、マイクロソフトに情報は送信されません。 ただし、/errorreport:queue を使用してアプリケーションをコンパイルする (既定で有効になっています) ときに、このアプリケーションはエラー レポートを収集します。 そして、コンピューターの管理者がログインすると、エラー レポート システムが、ログオン以降に発生したエラー レポートをマイクロソフトに送信できるポップアップ ウィンドウを表示します。

注意

/bugreport オプションは Visual Studio の開発環境内からは利用できません。このオプションを利用できるのは、コマンド ラインからコンパイルするときだけです。

使用例

T2.vb をコンパイルし、すべてのバグ レポート情報を Problem.txt ファイルに出力する場合のコード例です。

vbc /bugreport:problem.txt t2.vb

参照

関連項目

/debug (Visual Basic)

/errorreport

コンパイル コマンド ラインのサンプル (Visual Basic)

その他の技術情報

Visual Basic のコマンド ライン コンパイラ

trustLevel Element for securityPolicy (ASP.NET Settings Schema)