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[最新バージョンの取得] コマンド ([ソース コード管理] メニュー)

ファイルまたはプロジェクトの読み取り専用のコピーを作業フォルダに取り出します。最新バージョンを取得するには、取得するファイルまたはプロジェクトを選択して、[ソース コード管理] メニューの [最新バージョンの取得] をクリックします。古いバージョンを取得するには、[ファイルの履歴] または [プロジェクトの履歴] ダイアログ ボックスで取得するバージョンを選択して [取得] をクリックします。

権限

このコマンドを使用するには、読み取りの権限が必要です。作業フォルダを設定してから、このコマンドを使用してください。

解説

Visual SourceSafe エクスプローラでファイルまたはプロジェクトを選択し、[ソース コード管理] メニューの [最新バーションの取得] をクリックすると、その最新バージョンが Visual SourceSafe データベースから取得され、読み取り専用のコピーが作業フォルダに作成されます。ファイルの参照やコンパイルなど、ファイルを変更する必要がない場合に [最新バージョンの取得] を使用します。

メモ   [取得] ダイアログ ボックスの [取得先] ボックスに表示されているパスを変更すると、既に設定した作業フォルダとは異なるフォルダにファイルをコピーできます。[参照] をクリックすると、[フォルダの選択] ダイアログ ボックスが表示され、取得先フォルダを選択できます。

取得するファイルが作業フォルダに既にチェックアウトされている場合、ファイルは置き換えられません。この設定を変更するには、[詳細設定] をクリックし、[書き込み可能ファイルの置換] ボックスのオプションを変更します。

取得の結果

[最新バージョンの取得] の実行結果は、実行前の状況に応じて 4 つに分かれます。

  • 作業フォルダにファイルがない場合、読み取り専用のコピーが作業フォルダに作成されます。
  • 作業フォルダ内に同じ内容のファイルがあると、ファイルのコピーも更新も行われません。
  • 作業フォルダ内のファイルとマスター コピーの内容が異なり、ローカル コピーが読み取り専用である場合、ローカル コピーは置き換えられます。
  • 作業フォルダに書き込み可能なファイルが既に存在する場合、そのファイルはチェックアウト ファイルであると判断され、置き換えられません。この設定を変更するには、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブの [書き込み可能ファイルの置換] ボックスで再設定を行います。

最新バージョンの取得とマージ

多重チェックアウトされているファイルをチェックインする場合、チェックインする前に [最新バージョンの取得] を使用して、ほかのユーザーが加えた変更を取り込むことができます。このとき、変更箇所を自分のローカル コピーにマージすることも、マージする前に 1 つずつ確認することもできます。ファイルをマージするには、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブを開き、[書き込み可能ファイルの置換] ボックスの [マージ] をクリックします。

ダイアログ ボックスのオプション

[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [コマンド ダイアログ] タブで [最新バージョンの取得] チェック ボックスがオンになっている場合は、[最新バージョンの取得] をクリックすると、[取得] ダイアログ ボックスが表示され、以下のオプションを設定できます。Shift キーを押しながら [最新バージョンの取得] をクリックすると、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスでの設定に関係なく [取得] ダイアログ ボックスが表示されます。

[取得先] ボックス

読み取り専用のファイルをコピーするフォルダのパスを指定します。

[サブプロジェクトも対象] チェック ボックス (プロジェクトを選択していた場合に表示)

オンにすると、プロジェクト、プロジェクト内のすべてのファイル、およびサブプロジェクトがすべて取得されます。サブプロジェクト内の各ファイルは、ローカル コンピュータ、またはアクセスできる別のコンピュータにある、各サブプロジェクトの作業フォルダにコピーされます。サブプロジェクトごとに設定されている作業フォルダを無視して、Visual SourceSafe データベースのプロジェクト ツリーを反映したファイル ツリーを作成するには、[ツリー構造の作成] オプションを使用します。

[ツリー構造の作成] チェック ボックス (プロジェクトを選択していた場合に表示)

このチェック ボックスは、[サブプロジェクトも対象] チェック ボックスをオンにすると表示されます。このチェック ボックスをオンにすると、各サブプロジェクトに対して設定されている作業フォルダが無視され、Visual SourceSafe データベースのプロジェクト ツリーを反映したディレクトリ階層が作成されます。オフにすると、各サブプロジェクトのファイルは、サブプロジェクトに設定されている作業フォルダにコピーされます。

[書き込み可能ファイルを作成] チェック ボックス

取得したファイルの書き込み可能なコピーが作成されます。既定ではオフですが、ファイルを一時的に変更する場合や、取得後にファイル名を変更する場合などに使用します。

詳細設定オプション

[ファイル時刻の設定]、[書き込み可能ファイルの置換] は [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブで既定値を設定できます。

[ファイル時刻の設定] ボックス

取得したファイルの日付と時刻を指定します。[現在時刻]、[変更時刻]、または [チェックイン時刻] から選択できます。既定値としては、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブの設定、または親プロジェクトの設定が適用されます。

[書き込み可能ファイルの置換] ボックス

ファイルを取得するとき、作業フォルダに書き込み可能なコピーが既に存在する場合の対処方法を指定します。次の項目から選択してください。

  • [確認]: 対処方法をたずねるダイアログ ボックスが表示されます。
  • [置換する]: 作業フォルダのファイルをカレント バージョンで置き換えます。
  • [置換しない]: 書き込み可能なファイルは取得しません。[結果] ウィンドウが表示されるように設定されている場合は、[結果] ウィンドウにエラー メッセージが表示されます。
  • [マージ]: 作業フォルダ内のチェックアウト ファイルと、取得するファイルの相違点をマージします。バイナリ ファイルなどマージできない場合は、取得がスキップされます。[結果] ウィンドウが表示されるように設定されている場合は、[結果] ウィンドウにエラー メッセージが表示されます。
  • 既定値 : [オプション ダイアログ] ボックスの [ローカル ファイル] タブの設定情報、または親プロジェクトから継承された設定情報が既定値として使用されます。

[Shift キーを押した場合にのみこのダイアログを表示] チェック ボックス

オンにすると、次回より [最新バージョンの取得] を実行したときにコマンド ダイアログ ボックスが表示されなくなります。再度ダイアログ ボックスを表示するには、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [コマンド ダイアログ] タブで、[最新バージョンの取得] チェック ボックスをオンにします。Shift キーを押しながら [最新バージョンの取得] をクリックすると、[コマンド ダイアログ] タブでの設定に関係なく [チェックアウト] ダイアログ ボックスが表示されます。

参照

F1 ヘルプ | [チェックアウト] コマンド ([ソース コード管理] メニュー) | [ローカル ファイル] タブ ([Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックス) | ファイルまたはプロジェクトの取得と表示