Application Virtualization Client インストーラ コマンド ライン パラメータ
適用対象: Application Virtualization
次の表に、Microsoft Application Virtualization Client インストーラで使用可能なコマンド ライン パラメータとその値、および各パラメータの簡単な説明を示します。パラメータは、大文字と小文字を区別します。すべて大文字で入力してください。また、パラメータ値は、すべて二重引用符で囲んでください。
注意
- App-V バージョン 4.6 では、クライアントの更新時にコマンドライン パラメータを使用することはできません。
- SWICACHESIZE パラメータと MINFREESPACEMB パラメータを、コマンドラインで組み合わせることはできません。両方を使用した場合は、SWICACHESIZE パラメータが無視されます。
パラメータ | 値 | 説明 |
---|---|---|
ALLOWINDEPENDENTFILESTREAMING |
TRUE FALSE |
APPLICATIONSOURCEROOT パラメータによるクライアントの構成内容にかかわらず、ファイルからのストリーミングが有効になることを示します。FALSE に設定すると、OSD ファイルの HREF パラメータや APPLICATIONSOURCEROOT パラメータにファイル パスが含まれていても、トランスポートはファイルからのストリーミングを有効にしません。 設定可能な値:
|
APPLICATIONSOURCEROOT |
RTSP:// URL (動的パッケージ配布用) ファイル:// URL または UNC (ファイル パッケージ配布からの読み込み用) |
管理者や電子ソフトウェア配布システムが、アプリケーションの読み込みがトポロジ管理方式に従って行われることを確実にするために、アプリケーションの OSD ファイルにある CODEBASE の HREF 要素 (ソースの場所) の上書きを許可します。値が既定の “” の場合、既存の OSD ファイルを使用します。 URL は、次に示すいくつかの構成要素に分かれています。 <プロトコル>://<サーバー>:<ポート>/<パス>/<?クエリ><#フラグメント> UNC パスは 3 つの構成要素に分かれています。 \\<コンピュータ名>\<共有フォルダ>\<リソース> APPLICATIONSOURCEROOT パラメータをクライアントで指定すると、クライアントは OSD ファイルから URL パスや UNC パスを構成要素に解読し、対応する APPLICATIONSOURCEROOT セクションに、OSD セクションを置き換えます。 重要 ファイル:// を UNC パスと併用するときは、形式に注意してください。正しい形式は、ファイル://\<サーバー><共有> です。 |
ICONSOURCEROOT |
UNC HTTP://URL または HTTPS://URL |
管理者は、シーケンスされたアプリケーション パッケージ公開中にアイコンを取得するソースの場所を指定できます。Icon Source Root は、UNC パスと URL (HTTP または HTTPS) をサポートしています。値が既定の “” の場合、既存の OSD ファイルを使用します。 URL は、次に示すいくつかの構成要素に分かれています。 <プロトコル>://<サーバー>:<ポート>/<パス>/<?クエリ><#フラグメント> UNC パスは 3 つの構成要素に分かれています。 \\<コンピュータ名>\<共有フォルダ>\<リソース> 重要 UNC パスを使用するときは、形式に注意してください。使用可能な形式は、\<サーバー><共有> または <ドライブ文字>:<フォルダ> です。 |
OSDSOURCEROOT |
UNC HTTP://URL または HTTPS://URL |
管理者は、アプリケーション パッケージ公開中に OSD ファイルを取得するソースの場所を指定できます。OSD Source Root は、UNC パスと URL (HTTP または HTTPS) をサポートしています。値が既定の “” の場合、既存の OSD ファイルを使用します。 URL は、次に示すいくつかの構成要素に分かれています。 <プロトコル>://<サーバー>:<ポート>/<パス>/<?クエリ><#フラグメント> UNC パスは 3 つの構成要素に分かれています。 \\<コンピュータ名>\<共有フォルダ>\<リソース> 重要 UNC パスを使用するときは、形式に注意してください。使用可能な形式は、\<サーバー><共有> または <ドライブ文字>:<フォルダ> です。 |
AUTOLOADONLOGIN AUTOLOADONLAUNCH AUTOLOADONREFRESH |
[0|1] |
アプリケーションの自動読み込みを起動するイベントを定義する AutoLoad トリガです。AutoLoad は、バックグラウンド ストリーミングを暗黙的に使用して、アプリケーションをすべてキャッシュに読み込みます。 プライマリ機能ブロックは、可能な最短時間で読み込まれます。残りの機能ブロックについては、ユーザーによるアプリケーションの操作など、フォアグラウンドの処理を優先して、フォアグラウンドの処理で最適なパフォーマンスを実現できるよう、バックグラウンドで読み込まれます。 注意 AUTOLOADTARGET パラメータは自動的に読み込まれるアプリケーションを指定します。AUTOLOADTARGET を設定しない限り、使用していたパッケージは既定で自動的に読み込まれます。 各パラメータによって、読み込み動作は以下のように異なります。
3 つの値は組み合わせることができます。次の例では、AutoLoad トリガは、ユーザー ログインと公開の更新のいずれが発生しても有効になります。 AUTOLOADONLOGIN AUTOLOADONREFRESH 注意 最初のインストール時にこれらの値でクライアントが構成されている場合、ユーザーが次回ログオフし、再びログオンするまで Autoload は起動しません。 |
AUTOLOADTARGET |
なし ALL PREVUSED |
所定の AutoLoad トリガの発生時に、何が自動読み込みされるかを指定します。 設定可能な値:
注意 読み取り専用キャッシュを使用する App-V Client をインストールする場合 (VDI サーバーと共に実装する場合など) は、AUTOLOADTARGET パラメータを "NONE" に設定して、クライアントが読み取り専用キャッシュ内のアプリケーションを更新しないようにする必要があります。 |
DOTIMEOUTMINUTES |
29600 (既定) 1–1439998560 分 (範囲) |
切断した状態で、アプリケーションを何分使用できるかを示します。 |
INSTALLDIR |
<パス名> |
App-V クライアントのインストール ディレクトリを指定します。 例:INSTALLDIR="C:\Program Files\Microsoft Application Virtualization Client" |
OPTIN |
“TRUE” “” |
Microsoft Application Virtualization Client コンポーネントは、アップデートが一般に入手できるようになると、Microsoft Update でアップグレードできます。Windows オペレーティング システムにインストールした Microsoft Update Agent を利用するには、そのことをユーザーが明示的に了承する必要があります。了承の意志表示が必要なのは、デバイス上の全アプリケーションに対して 1 度だけです。Microsoft Update の使用を了承済みの場合、デバイス上の Microsoft Application Virtualization コンポーネントは自動的にこのサービスの対象になります。 コマンドライン インストールの場合、Microsoft Update は手動でオンにしなければならないため、Microsoft Update の使用は既定で拒否の意思表示になります (前のアプリケーションで、デバイスの使用を了承している場合を除く)。したがって、コマンド ライン インストールの場合は、明示的な了承が必要です。コマンド ライン パラメータ OPTIN を TRUE にすると、Microsoft Update の使用を了承したことになります。 |
REQUIREAUTHORIZATIONIFCACHED |
TRUE FALSE |
アプリケーションがキャッシュに読み込み済みであるかどうかに関係なくつねに承認が必要かどうかを示します。 設定可能な値:
|
SWICACHESIZE |
MB 単位のキャッシュ サイズ |
クライアント キャッシュのサイズを MB 単位で指定します。既定サイズは 4096 MB です。最大サイズは 1,048,576 MB (1 TB) です。システムはインストール時に利用できる領域を確認しますが、領域を確保するわけではありません。 例:SWICACHESIZE="1024" |
SWIPUBSVRDISPLAY |
表示名 |
表示される公開サーバー名を指定します。SWIPUBSVRHOST の使用時に必要です。 例:SWIPUBSVRDISPLAY="PRODUCTION ENVIRONMENT" |
SWIPUBSVRTYPE |
[HTTP|RTSP] |
公開サーバーの種類を指定します。既定のサーバーの種類は、Application Virtualization Server です。/secure スイッチは大文字と小文字を区別しません。
例:SWIPUBSVRTYPE="HTTP /secure" |
SWIPUBSVRHOST |
IP アドレス|ホスト名 |
Application Virtualization Server の IP アドレスか、解決するとサーバーの IP アドレスになるサーバーのホスト名を指定します。SWIPUBSVRDISPLAY の使用時に必要です。 例:SWIPUBSVRHOST="SERVER01" |
SWIPUBSVRPORT |
ポート番号 |
現在の Application Virtualization Server がクライアントからの要求の監視に使用する論理ポートを指定します (既定値 = 554)。
例:SWIPUBSVRPORT="443" |
SWIPUBSVRPATH |
パス名 |
SWIPUBSVRTYPE パラメータ値が HTTP のときのファイルの種類の関連付けを定義するファイルの公開サーバーの場所を指定します (既定値 = /)。 例:SWIPUBSVRPATH="/AppVirt/appsntypes.xml" |
SWIPUBSVRREFRESH |
[ON|OFF] |
ユーザーがクライアントにログインするときに、ファイルの種類の関連付けとアプリケーションについて、クライアントが公開サーバーを自動的に照会するかどうかを指定します。(既定値 = ON)。 例:SWIPUBSVRREFRESH="off" |
SWIGLOBALDATA |
グローバル データ ディレクトリ |
特定のユーザーに固有でないデータが保存されるディレクトリを指定します (既定値 = C:\Documents and Settings\All Users\Documents\)。 例:SWIGLOBALDATA="D:\Microsoft Application Virtualization Client\Global" |
SWIUSERDATA |
ユーザー データ ディレクトリ |
特定のユーザーに固有のデータが保存されるディレクトリを指定します (既定値 = %APPDATA%)。 例:SWIUSERDATA="H:\Windows\Microsoft Application Virtualization Client" |
SWIFSDRIVE |
優先するドライブ文字 |
仮想ドライブに選択したドライブ文字です。 例:SWIFSDRIVE="S" |
SYSTEMEVENTLOGLEVEL |
0–4 |
ログ メッセージを NT イベント ログに書き込むときのログ レベルを指定します。この値は、ログされる対象のしきい値を表します。したがって、しきい値以下の値の対象はすべてログされます。たとえば、値が 0x3 (警告) の場合、警告 (0x3)、エラー (0x2)、重大なエラー (0x1) がログされます。 設定可能な値:
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MINFREESPACEMB |
単位 MB |
キャッシュ サイズの拡張条件として必要なホスト上の空き領域のサイズ (単位 MB) を指定します。次の例では、キャッシュ サイズを拡張する前に、ディスクの空き領域 5 GB 以上を確保できるようクライアントを構成します。インストール時に使用できるディスクの空き領域の既定値は 5000 MB です。 例:MINFREESPACEMB ="5000" (5 GB) |
KEEPCURRENTSETTINGS |
[0|1] |
たとえばグループ ポリシーの使用など、クライアントの展開に先立ちレジストリ設定を適用した場合に使用される設定値。クライアントを展開するとき、このパラメータでレジストリ設定値が上書きされるのを防ぐため、値は 1 に設定します。 重要 値を 1 にすると、次のクライアント インストーラのコマンドライン パラメータは無視されます。 SWICACHESIZE、MINFREESPACEMB、ALLOWINDEPENDENTFILESTREAMING、APPLICATIONSOURCEROOT、ICONSOURCEROOT、OSDSOURCEROOT、SYSTEMEVENTLOGLEVEL、SWIGLOBALDATA、DOTIMEOUTMINUTES、SWIFSDRIVE、AUTOLOADTARGET、AUTOLOADTRIGGERS、および SWIUSERDATA これらの値のインストール後の設定の詳細については、Application Virtualization (App-V)操作ガイドの「コマンド ラインを使用した App-V Client レジストリ設定を構成する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122939) を参照してください。 |
参照:
タスク
Application Virtualization Client を手動でインストールする方法
Application Virtualization Client をアップグレードする方法
その他のリソース
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