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最終更新日: 2004年11月30日

このシナリオでは、DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com が Seattle サブネットに対して IP アドレス リースを提供します。Active Directory ドメインにおいては、Windows 2000 ベースのドメイン コントローラが、DHCP サービスの動作する Windows 2000 ベースのサーバーを承認する必要があります。以下の手順では、この DHCP サーバーの IP アドレスを Active Directory 内に保持された有効な DHCP サーバーのリストに追加します。

注意
セキュリティ面の理由から、ドメイン コントローラとは異なる別のサーバーに DHCP サービスをインストールすることが最善の慣行であると考えられています。

表 1 の値を使用して、静的な IP アドレスで DHCP サーバーを構成します。

1 SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com のインターネット プロトコル プロパティ

インターネット プロトコル プロパティ

IP アドレス

IP アドレス

172.16.8.25

サブネット マスク

255.255.252.0

デフォルト ゲートウェイ

172.16.8.1

優先 DNS サーバー

172.16.8.11

代替 DNS サーバー

172.16.4.11

以下の手順に従って、動的更新のために SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com を構成します。

トピック

DHCP サービスのインストール
Seattle DHCP サーバーの承認
Seattle サブネットのスコープの作成
Seattle スコープ 172.16.8.0/22 の DHCP オプションの構成
DHCP サーバーの [DNS] タブの構成

DHCP サービスのインストール

次の手順で、DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com に DHCP サービスをインストールします。

DHCP サービスをインストールするには

  1. 管理者のアクセス許可を有するローカル ユーザー アカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-01 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。

  3. [アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックし、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。

  4. [コンポーネント] ボックスの一覧の [ネットワーク サービス] を選択し (チェック ボックスをオンにしないで) 、[詳細] をクリックします。

  5. [ネットワーク サービスのサブコンポーネント] ボックスの一覧の [動的ホスト構成プロトコル (DHCP) ] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. インストール メディアを要求された場合は、要求に応じて CD-ROM の挿入などを行います。

  8. [完了] をクリックします。

Seattle DHCP サーバーの承認

前の手順で、DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com に DHCP サービスをインストールしました。しかし、このサーバーが IP アドレスを提供するには、Active Directory によって承認される必要があります。

Windows 2000 ベースの DHCP サーバーでは、承認されているサーバーと承認されていないサーバーの検出を、次のプロセスに従って行います。

  1. 承認されている DHCP サーバーのリストが、ディレクトリ サービス データベースに保存されています。それぞれの Windows 2000 ベースのサーバーは、DHCP サービスの構成時に、その IP アドレスをこのリストに追加しなければなりません。

  2. それぞれの Windows 2000 ベースの DHCP サーバーは、その初期化時に、一連の DHCP 情報メッセージの発信および受信を行います。これらのメッセージによって、アクセス可能なネットワークに含まれているほかの Windows 2000 ベースの DHCP サーバーを検出し、さらにエンタプライズのルート ドメインを確認します。

  3. DHCP サーバーは、DHCP サービスを開始する前に、DHCP とルート ドメインの情報を使用して、そのエンタプライズに対するディレクトリ サービスを検索します。ディレクトリ サービスを検出すると、次に DHCP サーバーはディレクトリ サービスに対してクエリを発行して、自身が承認されている DHCP サーバーのリストに含まれているかどうかを確認します。

  4. サーバーは、承認されている DHCP サーバーの各リスト内に自身の IP アドレスを発見すると、DHCP サービスを初期化し、クライアントに対する提供を開始します。承認されている DHCP サーバーのすべてのリストに自身の IP アドレスを発見できなかった場合は、DHCP サービスを初期化せず、その提供を停止します。

SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com 上で以下の手順を実行します。

DHCP サーバーを承認するには

  1. Enterprise Admins のアクセス許可を割り当てられている Reskit ドメインのユーザー アカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. コンソール ツリーで、[DHCP] を右クリックし、[承認されたサーバーの管理] をクリックします。

  4. [承認] をクリックします。

  5. [名前または IP アドレス] ボックスで、172.16.8.25 と入力します。これは SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com の IP アドレスです。[OK] をクリックします。

  6. DHCP サーバーの承認に対する同意を求めるダイアログ ボックスが表示されたら、[はい] をクリックします。

  7. [閉じる] をクリックします。

Seattle サブネットのスコープの作成

前の手順では、DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com を Active Directory に対して指定することによって承認しました。次の手順では、サブネット 172.16.8.0/22 内の DHCP クライアントで使用する IP アドレスとそれに関連するホストの構成データを含むスコープを作成します。IP アドレス 172.16.8.1 ~ 172.16.8.50 は、固定 IP アドレスを使用するサーバーのために予約されているので、スコープから除外します。

SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com で次の手順を実行します。

SEA-NA-DHCP-01 上で IP スコープを作成するには

ドメイン Noam.reskit.com で Enterprise Administrators のアクセス許可を持つユーザー アカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com にログオンします。

  1. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  2. DHCP コンソール ツリーで、[SEA-NA-DHCP-01] を右クリックして、[新しいスコープ] をクリックします。

  3. 新しいスコープ ウィザードで、[次へ] をクリックします。

  4. [名前] ボックスに、Seattle Scope と入力し、[説明] ボックスに SEA-NA-DHCP-01 と入力して、[次へ] をクリックします。

  5. [IP アドレスの範囲] ページで、次の情報を入力します。

    1. [開始 IP アドレス] ボックスに 172.16.8.1 と入力し、終了 IP アドレス] ボックスに 172.16.8.254 と入力します。

    2. [長さ] ボックスに 22 と入力し (サブネット マスクのビット長) 、[次へ] をクリックします。

  6. [除外の追加] ページの [開始 IP アドレス] に 172.16.8.1 と入力し、[終了 IP アドレス] ボックスに 172.16.8.50 と入力して、[追加] をクリックします。

  7. [次へ] をクリックします。

  8. [リース期間] ページで、リース期間が 8 になっていることを確認し、この既定のリース期間をそのまま適用して、[次へ] をクリックします。

  9. [DHCP オプションの構成] ページで、[後でオプションを構成する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  10. [完了] をクリックします。

Seattle スコープ 172.16.8.0/22 の DHCP オプションの構成

前の操作手順では、Seattle サイトで要求を行う DHCP クライアントに IP アドレスを割り当てるためのスコープを作成しました。次の手順では、次の DHCP スコープ オプションを構成します。

  • デフォルト ゲートウェイ

  • DNS サーバーのアドレス

  • DNS ドメイン名

  • WINS サーバーのアドレス

  • WINS/NBT ノード タイプ

SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com 上で以下の手順を実行します。

Seattle スコープ 172.16.8.0/22 のスコープ オプションを構成するには

  1. NOAM ドメインで、Enterprise Administrators のアクセス許可を持つアカウントで SEA-NA-DHCP-01 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. DHCP コンソール ツリーで、サーバー SEA-NA-DHCP-01 をクリックして展開します。

  4. [Seattle Scope] を展開し、[スコープ オプション] を右クリックして、[オプションの構成] をクリックして、[スコープ オプション] ダイアログ ボックスを表示します。

  5. [利用可能なオプション] で、次の操作を行います。

    1. 表 2 の各オプションのチェック ボックスをオンにします。

    2. 表示されたボックスに適切な値を入力します。

    3. 必要に応じて [追加] をクリックします。

    2 利用可能なオプションの選択

    オプション

    説明

    003 ルーター

    172.16.8.1

    Seattle デフォルト ゲートウェイの IP アドレス

    006 DNS サーバー

    172.16.4.11

    172.16.8.11

    優先 DNS サーバーおよび代替 DNS サーバーの IP アドレス

    015 DNS ドメイン名

    Reskit.com

    NOAM ドメインの DNS 名サフィックス

    044 WINS/NBNS サーバー

    SEA-NA-WINS-01

    172.16.8.11

    WINS サーバーのプライマリ IP アドレス

    046 WINS/NBT ノード タイプ

    0x8

    ハイブリッド ノード タイプ H

  6. [OK] をクリックします。

  7. [Seattle Scope] を右クリックし、[アクティブ化] をクリックします。

DHCP サーバーの [DNS] タブの構成

ローカル管理者のアクセス許可を有するユーザー アカウントでログインして、DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-01.noam.reskit.com で次の手順を実行します。

DHCP サーバー上の [DNS] タブを構成するには

  1. ローカル コンピュータ SEA-NA-DHCP-01 にローカル管理者としてログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. コンソール ツリーで、[SEA-NA-DHCP-01] をクリックして展開します。

  4. [Seattle Scope] を右クリックします。

  5. [プロパティ] をクリックします。

  6. [DNS] タブをクリックします。

    図 1 は、[DNS] タブの構成を示しています。

    dhcp02-50

    図 1: Seattle スコープの [DNS] タブの構成

  7. [DNS] タブで、[DNS の DHCP クライアント情報を自動的に更新する] チェック ボックスをオンにします (既定でオンになっています) 。

  8. [リース期限が切れたときに、前方参照 (名前からアドレス) を廃棄する] チェック ボックスをオンにします。

  9. [動的更新をサポートしない DNS クライアントの更新を有効にする] チェック ボックスをオンにして、[適用] をクリックします。

  10. [OK] をクリックします。

  11. [DHCP] スナップインを閉じます。

関連するセットアップ手順

関連資料

注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。