最終更新日: 2004年11月30日
ドメインコントローラ SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com (DNS サーバーでもあります) で、以下の手順を実行しました。
トピック
SEA-NA-DC-01 の TCP/IP 設定の構成
SEA-NA-DC-01 の名前の確認
SEA-NA-DC-01 のドメイン コントローラへの昇格
逆引き参照ゾーンの構成
動的更新を可能にする DNS ゾーンの構成
注意 DNS と Active Directory のセットアップについて詳しくは、シナリオ『Windows 2000 DNS の Active Directory サポートへの構成』を参照してください。
SEA-NA-DC-01 の TCP/IP 設定の構成
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com にローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com の TCP/IP 設定を構成するには
[マイ ネットワーク] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
ネットワーク接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
選択したネットワーク接続の [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[インターネット プロトコル (TCP/IP) ] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。 図 1 のような [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
図 1: SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com の TCP/IP 設定
[次の IP アドレスを使う] をクリックします。
[IP アドレス] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
172.16.8.11
[サブネット マスク] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
255.255.252.0
[デフォルト ゲートウェイ] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
172.16.8.1
[優先 DNS サーバー] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
172.16.4.11
これは、Active Directory を管理する SEA-RK-DC-01.reskit.com の IP アドレスです。このシナリオではこのサーバーについて触れません。
[代替 DNS サーバー] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
172.16.8.11 これは SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com の IP アドレスです。
[OK] を 2 回クリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
SEA-NA-DC-01 の名前の確認
このシナリオでは前提条件として、セットアップを開始する前に、SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com に適切な名前が付けられていることを想定しています。以下の手順で、コンピュータの名前が適切に構成されていることを確認します。
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com にローカル管理者 (Administrator) として引き続きログオンした状態で、以下の手順を実行します。
コンピュータの名前を確認するには
[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[システムのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ネットワークID] タブをクリックします。
コンピュータ名が SEA-NA-DC-01 であることを確認します。
[プロパティ] をクリックして、[詳細] をクリックします。
[DNS サフィックスと NetBIOS コンピュータ名] ダイアログ ボックスで、[ドメインのメンバシップが変更されるときにプライマリ DNS サフィックスを変更する] チェック ボックスがオンであることを確認します (このチェック ボックスは既定で選択されています) 。これによって昇格後に、完全なコンピュータ名が SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com になることが保証されます。
[DNS サフィックスおよび NetBIOS コンピュータ名] ダイアログ ボックスを閉じて、[識別の変更] ダイアログ ボックスを閉じ、[システムのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
SEA-NA-DC-01 のドメイン コントローラへの昇格
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com を子ドメイン Noam.reskit.com のドメイン コントローラに昇格させると、Active Directory インストール ウィザードは、対応する DNS ゾーン noam.reskit.com の権威のあるサーバーを検索します。SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com にはまだ DNS サーバーがインストールされていませんが、noam.reskit.com の委任として SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com を指定するように DNS サーバー SEA-RK-DC-01.reskit.com が構成されています。
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com 上の DNS クライアントは、noam.reskit.com の権威のあるサーバーを特定するために、優先 DNS サーバー SEA-RK-DC-01.reskit.com を照会します。優先サーバー SEA-RK-DC-01.reskit.com はその応答で、照会元のコンピュータ自身、つまり SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com が権威のあるサーバーであることを通知します。しかし、DNS サービスはまだインストールされていません。したがって、Active Directory のインストール ウィザードは、DNS サービスをインストールするかどうか尋ねます。このシナリオでは「はい」と答えたため、DNS サービスが自動的にインストールされ、Active Directory 統合ゾーン noam.reskit.com が自動的に追加されます。
SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com にローカル管理者 (Administrator) として引き続きログオンした状態で、以下の手順を実行します。
SEA-NA-DC-01 をドメイン コントローラに昇格させるには
[スタート] メニューから、[プログラム] をポイントして、[管理ツール] をポイントし、[サーバーの構成] をクリックします。[Windows 2000 サーバーの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。
[Active Directory] をクリックします。
下方向にスクロールして、[開始します] をクリックし、Active Directory のインストール ウィザードを開始します。
[次へ] をクリックします。
[新しいドメインのドメイン コントローラ] が選択されていることを確認して (既定で選択されています) 、[次へ] をクリックします。
[既存のドメイン ツリーに新しい子ドメインを作成] を選択して、[次へ] をクリックします。
[ネットワーク資格情報] ページで、ドメイン Reskit.com を変更する権限を有するネットワーク アカウントのユーザー名、パスワード、およびドメイン名を入力します。
このシナリオでは、ユーザー名 Administrator とドメイン名 reskit.com を入力しました。
[次へ] をクリックします。
[子ドメインのインストール] ページで、[親ドメイン] ボックスに以下のドメインを入力します。
reskit.com
[子ドメイン] ボックスで、以下のアドレスを入力します。
noam
[次へ] をクリックします。
ドメイン NetBIOS 名の入力を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
データベースとログの場所の入力を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
共有システム ボリュームの入力を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
Active Directory のインストール ウィザードは、名前 noam.reskit.com を処理できる DNS サーバーで動的更新がサポートされているか判別を試み、この DNS サーバーを検索できないことを通知します。[OK] をクリックします。
図 2 のダイアログ ボックスが表示されます。[はい、DNS をこのコンピュータにインストールして構成します] が選択されていることを確認します (既定で選択されています) 。[次へ] をクリックします。
図 2: Active Directory のインストール ウィザード
アクセス許可の指定を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
[パスワード] ボックスで、ディレクトリ サービス復元モードで使用される管理者のパスワードを入力し、[パスワードの確認入力] ボックスでパスワードを再入力して、[次へ] をクリックします。
図 3 の [概要] ページに、選択したオプションがまとめて表示されます。
図 3: Active Directory のインストール ウィザードの [概要] ページ
[次へ] をクリックします。
Active Directory のインストール ウィザードは、ドメイン コントローラの昇格処理を実行します。
インストール処理中にインストール メディアを挿入することを求められる場合があります。
[完了] をクリックしてウィザードを終了します。
コンピュータの再起動を促されたら、それに従います。
再起動したら、DNS サーバーを管理する権限を有するユーザー名とパスワードを使用してログオンします。 このシナリオでは、ドメイン Noam.reskit.com の Administrator アカウント (NOAM\Administrator) を使用して、ログオンしました。
逆引き参照ゾーンの構成
前方参照ゾーンは、DNS のインストール中に自動的に作成されます。逆引き参照ゾーンを構成する必要がある場合、以下の手順に従って逆引き参照ゾーンを手動で作成します。
逆引き参照ゾーンを構成するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DNS] をクリックします。
サーバー SEA-NA-DC-01 をクリックして展開します。
[逆引き参照ゾーン] をクリックして展開します。
[逆引き参照ゾーン] フォルダを右クリックします。
[新しいゾーン] をクリックします。
新しいゾーン ウィザードで、[次へ] をクリックします。
[ゾーンの種類] ページで、[Active Directory 統合] をクリックして、[次へ] をクリックします。
[逆引き参照ゾーン] ページの [ネットワーク ID] ボックスで、以下の番号を入力します。
172.16.8
8.16.172.in-addr.arpa をそのまま使用して、[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
動的更新を可能にする DNS ゾーンの構成
動的更新を機能させるには、DNS サーバーで前方参照ゾーンおよび逆引き参照ゾーンを有効にする必要があります。
DNS サーバー SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com で、ドメイン Noam.reskit.com の Administrator アカウント (NOAM\Administrator) を使用して引き続きログオンした状態で、以下の手順を実行します。
動的更新のために DNS サーバーを構成するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DNS] をクリックします。
サーバー SEA-NA-DC-01 をクリックして展開します。
[前方参照ゾーン] をクリックします。
[noam.reskit.com] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
図 4 のように、[全般] タブの [種類] で、[プライマリ] または [Active Directory 統合] のいずれかが表示されていることを確認します。
図 4: 動的更新の許可
[動的更新を使用可能にしますか] ボックスで、[はい] を選択し、[OK] をクリックします。
8.16.172.in-addr.arpa の動的更新を許可するように SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com を構成するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DNS] をクリックします。
サーバー SEA-NA-DC-01 をクリックして展開します。
[逆引き参照ゾーン] をクリックします。
[172.16.8.x Subnet] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
図 5 のように、[全般] タブの [種類] で、[プライマリ] または [Active Directory 統合] のいずれかが表示されていることを確認します。
図 5: 172.16.8.x サブネットの動的更新の許可
[動的更新を使用可能にしますか] ボックスで、[はい] を選択し、[OK] をクリックします。
関連するセットアップ手順
動的更新のための DNS サーバーの構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。